ラベル Web/アプリ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Web/アプリ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年11月22日火曜日

Google Public Dataを使ってグラフで遊ぼう

レポートやプレゼンテーションにグラフを使いたい時、ありますよね。そんな時にめちゃくちゃ便利なのが、Google Public Dataです。

Google Public Dataとは

公式サイトには次のように説明されています。
Google Public Data Explorer は、大量の公共データから必要なデータを簡単に見つけ出し、分かりやすくグラフ化できるツールです。グラフや分布図で時系列に沿ったアニメーションを表示できるので、世の中の変化を直感的に把握できます。このツールを利用するのにデータ分析の専門家である必要はありません。どなたでも簡単に表示方法を切り替えたり、データを比較したり、みんなと共有したりできます。
https://support.google.com/publicdata/answer/1100640?hl=ja

まさにこの通りで、公開されているデータであれば、様々な組み合わせのデータを簡単にグラフにして表示することができます。
さっそく、活用例を見てみましょう。

例えば、「中央アジアの経済について調べたい」と思ったとします。
グラフ表示の仕方は非常に簡単です。
  • Google Public Dataトップから、「世界開発指標」をクリック。

  • 指標(「経済政策と債務」>「1人あたりGDP」)と国名(「ヨーロッパおよび中央アジア」>各国をチェック)を設定する。


すると、このようなグラフが表示されます。



グラフ作成画面では、横軸は西暦になっており、つまみを動かして、「直近5年間」、「1990年代」など、期間を自由に調整できます。

上は折れ線グラフでしたが、棒グラフにして他の国々と比較することもできます。


これは「ヨーロッパおよび中央アジア」の域内の一人あたりGDP(2015年)を比較した棒グラフです。中央アジア経済というとイメージもつかず「貧しいんじゃないか」と思う人も多いかもしれません。ただ、中央アジアの中でもカザフスタンなど資源国は一人あたりGDPが高く、数値ではポルトガルなどと大差がないことがパッと見て分かります(もちろん一人あたりGDPが高いからといって市場や社会が成熟しているかというと、そうとは限らないのは言わずもがなですが・・・)。

こういったグラフを材料に、発表やレポートを作っていくことができます。

グラフを作ったら、スクリーンショット(最近は「スクショ」と略しますよね)を撮ってパワポ資料に貼り付ける、リンクをコピペする、ブログなどの場合はHTMLをコピペする、などの方法で資料を 活用できます。


まとめ

Google Public Data、めちゃくちゃ便利です。公開されているデータなら、わざわざ元データを参照してExcelでいちからガリガリグラフを作るのが馬鹿らしくなります。

国を入れ替えたり、指標を変えたりしてデータを眺めているだけでも楽しいです。みなさんも、ぜひ遊んでみてください。

また、自分で持っているデータをアップロードしてグラフを生成することもできるようなのですが、まだ試していません。いつの日かいい材料があればやってみます。

2016年11月18日金曜日

業務用モバイルアプリが数分で作れるMicrosoftのPowerAppsを使ってみた

PowerAppsとは?


2016年11月1日、Microsoftが新たなサービス「PowerApps」を一般公開しました。すでに昨年12月に発表し、プレビュー版が使えていましたが、ついに一般公開されました。
このPowerApps、一言でいうと「モバイルアプリをプログラミングなしでさくっと作れてしまう」サービスです。 特に「業務用」のアプリに特化しています。

これまで、業務でモバイルアプリを使いたい時は、既成のアプリを使うか、莫大なコストを払って制作するしかありませんでした。そして、大抵の場合は前者です。

しかし、既成のアプリだと現場のニーズに合わない、ということも多々、生じます。かといってモバイルアプリを制作するとなると、技術者が必要ですし、外注すれば数百万は吹っ飛びます。

PowerAppsは、そんなジレンマを解消し、現場のニーズに応えて、さくっとモバイルアプリを作れてしまう、一見して魔法のようなサービスです。

使い方は?

いろいろな使い方ができるようですが、ここでは最も簡単な使い方を紹介します。
使う前に、登録が必要です。登録は公式サイトよりお願いします。

1. 接続する

PowerAppsの特徴は、Onedrive、ExcelといったMicrosoftのサービスだけでなく、外部の様々なサービスと連携させられる、という点です。

連携サービスは、Dropbox、Salesforce、GoogleDrive、Facebook、Twitterなど多岐に渡ります。さらに「オンプレミス」、いわば自前のデータベースに接続することもできるようです。

PowerAppsを開くと、左のメニューに「接続」というメニューがあります。そこで、連携させたいサービス、つまりデータソースがある場所を選び、連携させましょう。

2. WebまたはWindowsのPowerAppsでアプリを設計

次に、アプリを作ります。メニュー左下の「新しいアプリ」というボタンをクリックします。



Windowsの場合はダウンロードできるソフトがあり、Web版もあります。Windowsならダウンロードすることをお勧めします。



「新規」の画面から、連携させたいサービスを選び、(必要な場合は)指定するファイルなどデータソースを選びます。例ですが、Onedriveに保存したExcelファイルをデータソースとして指定することができます。



で、この段階で、もう自動でアプリが出来上がっています。この例だと、名前、所属などが項目として記載されたExcelのデータシートをもとに、アプリの画面が自動生成されました。新規作成、編集、検索などの機能がもともと備わっています。


このままでも良ければすぐに使えますし、カスタマイズもできます。
アプリができたら、保存しましょう。

3. PowerAppsアプリで起動する

PowerAppsは、モバイルアプリとして使われます。PCでも使えるのですが、モバイルに最適化されているので、どうも奇妙な感じになります。

タブレットやスマホで使うには、AppstoreやGoogle Playから、PowerAppsのアプリをダウンロードします。

ダウンロードしたアプリを立ち上げてログインすると、作ったアプリが出てきます。

これでもう、モバイルアプリの完成です。オリジナルアプリをホーム画面に設置することもできます。

どんなものが作れるか

ではこのPowerAppsを、どんな場面で使えるのか、私の職場である大学を例に考えてみました。

例1. 連絡先検索

学生や教職員の連絡先は、既存のなんらかのシステムがあるかもしれません。それ以外の、学外の関係者、外注業者などの連絡先も、研究室や部署内で管理したい時があるでしょう。

PCならExcel管理でもいいと思いますが、操作性が悪いですよね。

PowerAppsを使えば、Excelのリストをもとに、ものの数分で連絡先検索のアプリを作れてしまいます。

【更新(2018.4.29)】実際の活用例を書きました:PowerAppsで作るアプリ例 (1):学生情報検索アプリ

例2. 教室予約システム

教室予約ができるアプリは、需要がありそうです。教室の広さ、座席数など基本情報とできれば写真をのせたカタログを作っておき、1クリックで予約ができるようにする。

Microsoft Flowというサービスを組み合わせれば、承認/非承認のフローも効率化できそうです。

巨大な大学だと、どの教室がどんな教室か分からないので、それぞれの担当部署に電話して聞かなければいけません。予約の方法も場所によって違っていて、電話で申請するところ、書類を提出するところ・・・とバラバラだったりします。

ちなみに同じMicrosoftにBookingsという予約管理サービスがあるようです。こっちを使った方が楽な気がします。

例3. 実験のデータ記録送信アプリ

授業での活用法も考えてみました。私は理科系のことはあまり知りませんが、様々な実験データの記録に使えるのではと思います。 アプリ内にカメラ機能も埋め込めるようなので、写真とともにデータを送信するアプリなど、使えそうです。

結局、PowerAppsは「使える」のか

場合によりけり、だと思います。大学での活用法を考えてみましたが、正直、なかなか思い浮かびませんでした。というのも、大学では外回りの営業みたいな仕事は少ないですし、スマホやタブレットよりも、PCに最適化されていた方が良いです。タブレット、スマホ、PC全てでレイアウト調整してくれたらいいのにな、と思います。

また、PowerAppsのアプリを試してみましたが、起動が遅く感じました。オリジナルアプリを立ち上げるまでに、まずPowerApps→次にオリジナルアプリと2回のステップがありますが、その度に待ち時間があって、ちょっとイラっとします(※ホーム画面にオリジナルアプリへのショートカットを設置することはできます)。起動までが、もっさりもっさりです。もっとサクサク動いてほしいところです。

文句を書いてしまいましたが、モバイルアプリがものの数分で出来てしまったのには、正直感動しました。店舗、工場、グラウンドなど、PCを持ち込みづらい場所で活躍するのではと思います。今後の発展に期待、といったところです。

PowerAppsの入門書もぼちぼち登場しています。


続編書きました:

2016年11月13日日曜日

Dropboxのファイルリクエスト機能が地味に便利だった

ファイルストレージサービスのDropboxは、誰もが聞いたことくらいはあるサービスでしょう。 このDropboxにある「ファイルリクエスト」機能が地味に便利なので紹介します。

ファイルリクエスト機能とは

ファイルリクエスト機能とは、Dropboxアカウントを持っていない人からも、自分のDropboxフォルダにファイルをアップロードしてもらう機能です。

例として、私のアカウントでファイルリクエストを作ったので、こちらのリンクにアクセスしてみてください。
この画面から、ファイルをアップロードできます。卑猥な画像や危険なファイルでなければ、どうぞアップロードしてみてください。

使い方

使い方は公式サイトや紹介記事を参照してください。

https://www.dropbox.com/ja/help/9091
http://news.mynavi.jp/articles/2015/07/03/dropbox/
http://uxmilk.jp/37607

事例

例えば、こんな時に使えます。

イベントの写真を集めたい時

何かイベントをやった時や旅行に行った時の写真を、参加者から集めることができます。

「メールで送って」「Facebookにアップして」とかでもできるんですが、メールだと送れる容量に制限もありますし、Facebookにアップロードすることを嫌う人もいます。また全員がFacebookアカウントを持っている訳ではないでしょう。

そんな時に、このファイルリクエスト機能を使って、ファイルリクエスト用の「リンク」を参加者に送れば、簡単に写真を集められます。

レポート(書類)を提出させたいとき

例えば、ある授業(セミナー)で、100人の受講者にレポートを提出させたい場合。

「このメールアドレスに送って」でもよいのですが、100通も一気に送られても、メールボックスが膨れ上がりますし、1つ1つダウンロードしてフォルダに入れるというのも面倒です。

そんな時に、ファイルリクエストリンクを受講者のメーリングリストか何かで流して提出させれば、メールボックスを見ることなくファイルが1つのフォルダに集まった状態になります。

ファイル名に自動で名前が追加されるようなので、ファイル管理も楽になります(受講者や自分がわざわざリネームしなくてよい)。

不特定多数からファイルを集めたい時

上は「特定多数」からファイルを集める時の話でしたが、ファイルを不特定多数から集めたい時にも使えます。

私はとあるウェブサービスを開発していて、ユーザーから不具合情報を集めたいと思いました。 不具合が発生した時のスクリーンショットが欲しかったのです。

はじめはGoogleフォームで出来ないかと調べてみましたが、Googleフォームではファイルの送信はできないと分かったので、代わりにファイルリクエストのリンクを掲載しました。

ファイルを送る側にしても、メールから送らなくてよいというのは安心です。アップロード時にメールアドレス入力欄がありますが、別にダミーのアドレスで構わないのです。そのアドレスも、後述のように受信者には通知されません。

注意点

いろいろ活用方法が思いつきますが、いくつか注意点があるようです。

大量のトラフィックは禁止

ただし、大量のトラフィックが発生すると、ファイルリクエストが「利用禁止」になることがあるそうです。 https://www.dropbox.com/ja/help/4204
無料版では1日20GB、Dropbox ProとBusinessだと1日200GBまでが上限だそうです。

「トラフィック」はアップロード容量とイコールではないようですが、SNSでシェアして大拡散(バズって)しまうと、上限に達して禁止になってしまう可能性があります。

リンクの伝達範囲は、ある程度制限しておいたほうが良さそうです。

投稿者の特定ができない

アップロード時に名前とメールアドレスを入力する欄はあるが、リクエストした側がメールアドレスを確認する方法がありません。不特定多数からファイルを集めた場合も、アップロードした人に連絡をすることができません。

なので、連絡先を知りたい時は、ファイルの中に名前や連絡先を書いてもらうか、別途申し込み用紙を作成して同時に送ってもらうか、といった対応が必要です。

自分のDropboxの容量が減っていく

ファイルリクエストで集めたファイルも、自らのDropboxの容量を使用します。

なので、あまりファイルリクエストをやりすぎると、Dropboxの残容量がなくなって自分のために利用できなくなります。有料プランなら心配ないと思いますが・・・。

まとめ

Dropboxのファイルリクエスト機能は、とにかく便利です。しかし私が普段、仕事や生活をしている中で、このファイルリクエストが使われているのを見たことがありません。あまり普及していないんでしょうか。

Dropboxは過去に、かつて提供していたCarouselやMailboxといったサービスを停止したことがあります。ファイルリクエストがそれらと同じ運命をたどらないことを願っています。

2016年10月27日木曜日

簡単!スケジュール自動共有&リマインドサービスをZapierで作る

Zapierとは

Zapierは、いろいろなウェブサービスを連携させて処理を自動化するサービスです。例えば、Twitterにメンションが届いたらSlack(チャットアプリ)に知らせてくれる、instagramで新しい写真を投稿したらDropboxに追加する、Evernoteに新しいノートを作ったらGoogleスプレッドシート行を追加する・・・などの自動処理が、難しい知識なしで簡単に実現できます。連携できるサービスは728種類(2016年10月22日時点。筆者が指で数えた(笑))もあるので、いく通りもの組み合わせで自動処理が実現できます。

似たようなサービスにはiftttやMythingsなどがあります。もともとiftttが有名でしたが、最近はZapierが目立って台頭してきました。My thingsは日本のyahooが運営しているサービスなので、日本発サービス(はてな!など)との連携に強みがありますね。

見本

このZapierを使ってどんなものができるか、具体的に紹介します。

紹介したいのは、私が運営している「ユーラシアイベントガイド」です。これは、ロシア、中央アジアなど旧ソ連圏に関するイベント(講演会など)をFacebookやTwitter で紹介し、かつTwitterでは開催前日になるとリマインドのツイートをするという、イベント共有サービスのようなものです。こういったイベントの情報は、これまでは様々な情報ソース(メーリングリスト、ウェブサイト、個人のFacebookフィードなど)で紹介されていましたが、それを一元化してより広い層に情報を届けようと狙ったものです。
このサービスの仕組みですが、次のようになっています。
  1. Google カレンダーにイベント情報を登録する
  2. Facebook、Twitterでイベント情報が自動で投稿される
  3. イベント前日になるとTwitterでリマインドの投稿が自動でされる
図で書くとこんな感じです。


今回は、これとほぼ同じ機能を持った自動連携機能(「Zap(ザップ)」と言います)をZapierで作ってみましょう。

作ってみよう

準備するもの

  • Zapierアカウント
  • Facebookページアカウント(無ければ個人のFacebookアカウント)
  • Twitterアカウント
  • Googleアカウント

おおまかな流れ

おおまかな流れは、次の3ステップです。
  1. Triggerを設定
  2. Actionを設定
  3. ZAPをON!
それでは、開始しましょう。

Zapierにログイン

新規登録し、ログインするとこのような画面になりますが、右上の「MAKE A ZAP!」をクリックします。

Triggerを設定する

まずどのサービスでどういったイベントが発生したら処理を開始するかを設定します。ここではGoogleカレンダーを選びます。


アカウントと連携する

自分のGoogleアカウントとZapierを連携させる設定を行います。Zapierとの連携を許可してください。

Trigger イベントを決める

どんな動作があったら処理を開始するか決めます。New Event Searchの場合は、条件にあったイベントが登録された場合、Event Startはイベント開始の一定期間前になったら、New Eventは新規イベントが登録されたら、という意味です。


使用するカレンダーをきめる

Googleカレンダーでは、プライベート用、仕事用、複数のカレンダーを作ることができます。連携に使用する、公開してよいカレンダーを選びましょう。

テストする

ちゃんとGoogleカレンダーの情報が取得できるか、テストしてみましょう。この時、カレンダーになんらかのイベントが登録されていないとうまくいきません。テストができたら、Triggerの設定は終わりです。


Action を設定する

「カレンダーに予定が登録されたらTwitterでツイートする」という設定をしましょう。

アカウントと連携する

この画面でTwitterを選択し、アカウントと連携させます。


Action イベントを決める

「カレンダーに予定が登録されたらTwitterで・・・する」の・・・の部分を決めます。Twitterは、ツイートする、画像付きツイートをする、ユーザーをリストへ追加する、ユーザーを検索する、などのActionができます。ここでは「Create Tweet」を選びましょう。


テンプレートを作る

次に、Tweetでどんな投稿をするか、テンプレートの文章を作りましょう。Googleカレンダーと連携した場合、日付、場所、開始時間、件名などを自動で取得できます。それを枠内に並べ、間や冒頭、末尾に文章を加えることができます。


テストする

カレンダーから予定を取り込み、ツイートできるかテストしてみましょう。


ONにする

Dashboardへ行くと、自分の作った「Zap」一覧があるので、いま作ったZapをONにしましょう。すると、カレンダーに予定を登録すると数分後に自動的にツイートが投稿されるようになります。



他の連携

Facebookと連携する場合、新しくZapを設定し、Action の部分をFacebookに変えればいいだけです。

Twitterでイベント前日にツイートする場合、はじめのTrigger設定でEvent Startを選び、何日前(または時間単位でも設定できる)にリマインドするか設定しましょう。あとは上記のTwitterの設定と同じです。

注意

無料だと、Zapを3つまでしか実行できない、処理は150回まで、などの制限があります。大量に処理を行う場合は有料プランを契約しましょう。ちなみに「ユーラシアイベントガイド」は無料プランで使えています。

まとめ:何ができるか考えてみよう

今回は自動イベント共有サービスの作り方を紹介しましたが、いかがでしょうか?意外と簡単なのではないでしょうか?

ZapierではGoogleカレンダー、Facebook、Twitter以外にも色々なアプリと連携しているので、どんな自動処理ができ、そして日々の生活や仕事をどう効率よくできるか、考えてみましょう。何かいい「Zap」を思いついたらぜひ教えてください。

2016年10月13日木曜日

Office365 Education の"Forms"を使ってみよう

はじめに

ウェブサイトを使っていると、よくこのような申込フォームやアンケートフォームを見たことはありませんか?

こういった入力フォーム、専門知識や自分のウェブサイトがなくても簡単に作れるのです。

フォーム作成サービスはいろいろありますが、今回はOffice365 Educationの「Forms」という機能を紹介します。

※Office365 Formsは、2017年7月25日以降、Office365 Education以外のOffice 365 Enterprise や Office 365 Business 等でも利用できるようになったようです。

参考:https://blogs.technet.microsoft.com/officesupportjp/2017/09/05/what-is-forms/

Office365とは

Office365は、Microsoftが提供しているクラウドプラットフォームです。簡単に言うと、おなじみのWord、Excel、PowerpointなどのOfficeソフトがブラウザ上で使え、さらに複数のメンバーで共同作業するための便利な機能(ファイル共有やカレンダーなど)を備えているサービスです。中小企業から大企業までいろいろな組織で導入されています。

Office365 Education とは

Office365 Education は、Office365を教育機関向けにカスタマイズしたバージョンです。教師や生徒が使いやすいようなサービスを備えています。

参照:https://products.office.com/ja-jp/student/office-in-education

Google フォームとの違い

Googleのサービスでも同様のサービスがあり、一般的にはこちらの方が多く使われています。

できることは機能的には似ていますが、違いといえば、多くの場合Formsはみなさんの所属している教育機関で正式に採用されているOffice365のいち機能であるのに対し、Googleのフォームは個人的にアカウントを登録して運用しなければならない点です。

個人で(勝手に)ウェブサービスに登録して仕事で使うことは「野良IT」とも言われ、敬遠される会社や組織があります。

情報の扱いに神経質になってきた昨今です。もしOffice365を組織で契約しており、いらぬ心配をしたくない場合はFormsを使ったほうが無難でしょう。

Formsの使い方

ログイン

まず、Office365にログインをします。アプリケーション一覧の中のこのマークがFormsです。クリックしましょう。




新規作成

+新規作成をクリックします。

タイトルを入れる

一番上の見出しをクリックして、タイトルを変えます。


質問を作る

「質問を追加」ボタンを押します。作れる質問の形式はいろいろあります。


選択肢

1つしか選択できないタイプか、複数回答可能なタイプか選ぶことができます。

質問を編集することができます。また、「サブタイトル」を選んで質問文を補足することができます。解答例を書く時などに使えますね。


テキスト

短いテキスト(一行)か長いテキスト(複数行)か選べます。

評価

5段階または10段階評価を選べます。数字選択か星で回答するかも設定できます。

日付

日付を回答させることができます。日程調整に便利ですね。

クイズ

面白いのがこのクイズ形式です。選択肢をいくつか作り、その中で正解を設定できます。実際のフォームで、外れを選択して送信すると、不正解だと表示されます。小テストなどに使えそうですね。


フォームの送信(公開)

右上の「フォームの送信」を押すと、公開の範囲・方法を選べます。



公開範囲は、デフォルトでは「組織内のみ」にチェックが入っています。この場合、あなたの組織のOffice365ユーザーのみが、このフォームを見ることができます。
もし外部に公開したい場合は、下の「リンクを持つユーザー」にチェックを入れましょう。

公開範囲を決めたら、リンクURLをコピーします。そしてリンクをメールやウェブサイトに貼り付けます。このリンクをクリックすると、ほかの人がフォームを閲覧し、投稿できます。

または、ソースコードをコピーして、ページに埋め込むことができます。ここは少し専門知識が必要かもしれません。

回答を見る

回答タブをクリックすると、回答が閲覧できます。なんと、自動でグラフになります!


Excelファイルで回答をダウンロードする

もしExcelでデータが欲しい場合は、ダウンドーロすることもできます。

Excelオンラインと連携させたい場合はこちらの記事を参照してください:Office365: 入力フォームのFormsからExcelファイルへ情報を送る方法は?


まとめ

以上、Formsの使い方を簡単に解説しました。Formsは2016年初頭にサービス公開となったばかりのようで、これからどんどん機能が改良されていくと思います。

Office365 Educationユーザーは使ってみて損はないですよ。

2016年10月10日月曜日

ブラウザだけで!PDFをいろいろ変換する方法

やりたいこと

PDFは、事務仕事でよく使うファイルの種類の1つだと思います。WordをPDFに、PDFを画像に、画像をPDFに変換…。または複数のPDFを連結させて1つのファイルにしたり、重たいPDFを圧縮したり…。そういう作業を手軽にしたい、そんな時に使えるウェブサービスがいくつかあるので紹介します。


I Love PDF


URL: http://www.ilovepdf.com/ja
とにかく何でもできるのが、その名も「I Love PDF」。スローガンは「PDFファンのためのオンラインツール」・・・まあ、誰もPDFが大好きなんて人はいないでしょうが(笑)。大半の人は、仕事だから仕方なくPDFを使っているのでしょう。
このサイトでできることは次の通り。
  • PDFの結合
  • PDFの分割
  • PDFの圧縮
  • PDFからWORDへ
  • PDFからPOWERPOINTヘ
  • PDFからEXCELへ
  • WORDからPDFへ
  • POWERPOINTからPDFへ
  • EXCELからPDFへ
  • PDFからJPGへ
  • JPGからPDFへ
  • PDFにページ番号を挿入
  • PDFにウォーターマークをつける
  • PDFのパスワード保護を解除
  • PDFの回転
いやはや、もう何でもできますね。
使い方は簡単です。
変換したいPDFファイル(またはOfficeファイルや画像ファイル)を選択、またはブラウザにドラッグ&ドロップして放り込みます。
すると、ダウンロードボタンが表示されるので、クリックします。
以上!

Smallpdf


URL: https://smallpdf.com/jp/
これもI Love PDFとできることはほとんど同じです。Smallpdfでできないことは打ち消し線を入れ、Smallpdfだけできることは太字にしました。
  • PDFの結合
  • PDFの分割
  • PDFの圧縮
  • PDFからWORDへ
  • PDFからPOWERPOINTヘ
  • PDFからEXCELへ
  • WORDからPDFへ
  • POWERPOINTからPDFへ
  • EXCELからPDFへ
  • PDFからJPGへ
  • JPGからPDFへ
  • PDFにページ番号を挿入
  • PDFにウォーターマークをつける
  • PDFのパスワード保護を解除
  • PDFにパスワードをかける
  • PDFの回転
これも使い方は簡単で、ブラウザにファイルを放り込み、ダウンロードするだけです。

違い

機能はほとんど同じです。I Love PDFは広告がたくさん出てきます。ダウンロードと間違えて広告をクリックすることもしばしば。有料プラン(月4.99USドル)もありますが、無料で使える範囲がSmallpdfよりも大きいです(同時処理ファイル数に制約はありますが、時間による制限はない)。
(画像)iLovePDFのダウンロード画面。赤いボタンがダウンロードボタン。広告が上下に詰まっていて分かりづらい…。
一方、Smallpdfは広告はありますが、すっきりとして、広告は広告と分かるようになっています。ただし、1時間につき2ファイルまで、さらに同時処理はできないという制限があります。無制限に使うためには有料のプロバージョン(月6USドル)を契約しなければいけません。

セキュリティ

こういったブラウザでできるPDF変換は、一度それぞれのサービスのサーバーへアップロードして、そのサーバー内で変換処理を行うという仕組みです。
どちらのサービスも「セキュリティは万全」とうたっていますが、心配な場合は機密文書には利用しないほうがよいと思います。
また、特に大きな法人組織の場合、セキュリティポリシーに違反する場合があるので、気をつけましょう。

精度

圧縮の品質、変換の品質などの精度は、当方では厳密に比較していません。ただ両方とも実用に耐えるレベルではあります。
2,32MBのPDFファイルを圧縮してみたところ、ilovepdfでは1.19MB、Smallpdfでは1,36MBになりました。圧縮後のファイルを見てみても、目視では差は分かりません。

まとめ

ブラウザで手軽にできるPDF変換サービスを2つ、紹介しました。
無料ではいろいろ制限がありますが、この2つ、また同様の変換サービスをいくつか使い回せば事足りることもあるでしょう。
もし大量のファイルを恒常的に変換する仕事であれば、有料プランを契約した方がいいと思います(まあ、そういった仕事ならもとから高機能な変換ソフトを持っていると思いますが・・・)。

2016年10月3日月曜日

海外出張の準備でよく使うウェブサービス

いまの仕事ではよく海外出張に行きます。1年間で10カ国くらいは行っています。何度も海外出張に行って、コツのようなものも掴んできました。
そこで、今回は海外出張の準備でよく使うウェブサービスをまとめてみます。

フライト

フライトスケジュールを調べたり、予約したりするには次のサービスをよく使います。

Skyscanner


フライト検索のサービスはいくつもありますが、ここが一番使いやすいと感じています。往復、片道だけではなくMulti way(複数の経由地)を検索できるところですね。

Flyteam

フライトスケジュールを旅行会社に丸投げや予約サイトで最初に出てきたもので決める場合は必要ないです。ただ、それでは理想のスケジュールが立てられないというときに、こちらを使って時刻表から調べます。分厚い時刻表を見ながら鉄道旅行のスケジュールを考えるような楽しさもあります。

宿泊

Booking.com

海外の宿泊予約には、これさえあれば何もいらない…というほど掲載件数が充実していますし、何より直感的で使いやすいです。一度登録すれば、3クリックくらいで予約が完了するようになっています。最近は国内出張・旅行の予約にもついつい使ってしまいます。
他には次のホテル予約サイトが有名です。

為替

ドルユーロ

宅配で外貨両替をしてくれるサービスです。ウェブサイトから申し込み、指定の口座に日本円を入金すると、ドルやユーロなど外貨が郵送される、という仕組みです。郵便局や銀行で両替するよりも手数料が安いです。時間に余裕があるときは使ってもいいかもしれませんね。お金が宅配で送られてくるのが不安かもしれませんが、筆者は今まで何度か使っていてトラブルはありません。

地図

Google Map (My Map)

訪問する場所を「マイマップ」機能を使って保存しておくと便利です。現地では、コピーして持って行き、タクシーの運転手に見せたりできます。さらに組織内でも共有すれば、今後同じ場所に行く人がわざわざもう一度訪問先の住所を調べる必要はなくなりますね。

まとめ

海外出張前は色々とバタバタとするので、こういった便利なサービスを使ってサクッと準備を終わらせたいですね。