2018年9月30日日曜日

”SDGs”(持続可能な開発目標)を知るためのリンク集

SDGsとは

SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、国連が2030年まで世界各国での達成を目指して掲げている目標リストのことです。

以前はミレニアル開発目標(MDGs)というものがあり、特に開発途上国が達成すべき目標として掲げられていました。MDGsは2015年までの目標であったため、その後継として作られたのがSDGsです。SDGsは、開発途上国だけでなく、先進国も含む各国が達成すべき目標として掲げられていることが大きな違いです。

SDGsは国際機関、各国政府、NGO、教育機関、企業までもが標語として据え、様々な取組を開始しています。

ここでは、SDGsをこれから知ろうとする時に参考になりそうなウェブの情報源を紹介します。

SDGsを知るためのウェブサイト

Sustainable Development Goals website

まずは本家本元、国連による公式ウェブサイト。とりあえず公式情報を見たい時はここを確認しましょう。残念ながら日本語版はありません。

Sustainable Development Goal indicators website

国連統計局によるSDGs関連のデータソースです。進捗状況を数値で見たいときにはこちらでしょう。

SDGs Index & Dashboard

学者らによる報告書を公開しているサイト。毎年発行される"SDG Index and Dashboards report"は、各地のSDGs達成状況についてのかなり詳細なレポートとなっているので、一度は見ておいた方がいいでしょう。

SDGs(持続可能な開発目標)17の目標&169ターゲット個別解説(イマココラボ)

SDGsの17目標とそれぞれの目標に関連するターゲットが日本語で解説されています。17の目標しか書かれていない情報ソースが多い中で、ターゲットまで書かれているのは便利です。

首相官邸 SDGs推進本部

SDGs推進本部は首相官邸に置かれているようです。日本政府のSDGsに関する方針や公式情報を確認したい時はこちらを見るといいでしょう。

Japan SDGs Action Platform(外務省)

日本の外務省が運営するSDGsのページ。首相官邸のページよりは外向けで見やすくなっています。総務省や環境省、JICAなどによるSDGsのページにもここの「関連リンク」から飛べます。

外務省×SDGs Twitter

外務省のSDGs専用のTwitterアカウント。主に日本国内のSDGs関連イベントなどの情報発信がされています。

まとめ

以上、SDGsについて知ることができるリソースを紹介しました。筆者自身もまだまだ勉強中なので、他にいいソースを見つけたら随時更新していきます。

2018年8月20日月曜日

Microsoft Teamsの研究3:Teams無料版は有償版ユーザーも活用できる!

Microsoftが提供するチャットコラボレーションツールの「Teams」は、2018年7月に無料版の提供が始まり、Office365を契約していなくても、誰でも利用できることになりました。

Microsoft、「Slack」対抗の「Teams」を無料で提供開始 日本でも - ITmedia NEWS

この無料版は、無料でTeamsを使いたい新規ユーザーだけではなく、すでに有償版を利用しているユーザーにも活用できる事を紹介します。

無料版と有償版の違い

本題へ入る前に、Teams無料版と有償版の違いを確認しましょう。

Microsoftの公式ページを見ると、有償版で利用可能だが無料版では使えない機能は、以下の通りとなっています。


Microsoft Teamsを無料で
  • Exchange によるメール ホスティングと独自のメール ドメイン
  • OneDrive、SharePoint、Planner、Yammer などの Office 365 のサービス
  • ファイル ストレージの容量(無料版:ユーザー 1 人あたり 2 GB と共有ストレージ 10 GB、有償版:ユーザー 1 人あたり 1 TB)
  • あらかじめスケジュールを設定した会議
  • 会議の録画/録音が Microsoft Stream で可能
  • 電話での通話と電話会議(プレミアム版ではアドオンで使用可能)
完全無料のため、月540円〜1,000円以上の有償ユーザーと差があるのは当然ですね。
一方、上記以外の機能は無料版でも全て使えるわけです。チャットは無制限、ユーザーはプレミアム版と同じ300ユーザーまで、個人・チームでのビデオ通話も同じようにできます。

ストレージの容量さえ気にしなければ、無料版でも十分に活用できるものになっています。

有償版ユーザーによる活用:組織外とチームを作る時

さて、本題の有償版ユーザーによる無料版Teams活用の方法に話を移します。

活用できるのは、 組織外の人とチームを作る時 です。

筆者の職場はOffice365 Educationを契約しておりTeamsも使えるのですが、組織外のユーザーを招待することが禁止されています。

これにより、組織外の人とのやりとりは、SkypeやSlackなど他のツールに切り替えねばなりませんでした。この状況が、無料版の登場により解決されそうです。

どういうことかというと、①組織外の人に無料版アカウントを作ってもらい、②自分の組織アカウントを招待してもらう ことで、組織外の人ともTeamsの有償アカウント1つで繋がることができるのです。

以降、簡単に手順を紹介します。

①組織外の人に無料版アカウントを作ってもらう

まずはチームを作りたい組織外の人に、無料版アカウントを作ってもらいます。

Microsoftのページから、「無料でサインアップ」をクリックして、登録します。



こういうWebサービスがはじめての人は、ちょっと戸惑うかもしれません。そんな時には「Skypeの進化版です!」と説明すれば分かってもらえると思います。誰もが知るMicrosoftだし、Slackやチャットワークを使ってもらうよりはハードルが低いはずです。

ブラウザでも使えますが、ソフトをダウンロードしてもらった方が便利なので、PCかタブレット、スマホにソフト(アプリ)をダウンロードするように伝えましょう。

②自分の組織アカウントを招待してもらう

お相手(組織外の人)のセットアップが無事に完了したら、チーム名の右にあるメニュー(・・・マーク)から、「メンバーを追加」を選びます。


そして、対象者(ここでは自分の組織アカウント)を追加してもらいます。



これで、組織外の人に準備してもらうことは終わりました。

③自分のアカウントで、組織を切り替える

招待してもらうと、招待の通知がメールやアプリ上に届いています。まず、それを承認します。


招待を承認すると、右上のアカウントあたりのメニューで、組織が切り替えられるようになっています。そこから、新しい組織に切り替えましょう。


すると、見た目はあまり変わりませんが、新しく作った組織の画面へと切り替わります。

もちろん、今まで有償版で使っていた機能は使えませんし、ストレージも無料版に準じます。

まとめ

Teams無料版を有償版ユーザーが活用する方法を紹介しました。堅い大企業や教育組織の場合、情報漏洩対策などの点から「組織外のユーザーを招待する」権限を無効にしている場合が多いと思われます。

それでも、組織外のユーザーとTeamsでやりとりしたい時はあると思います。そんな時に、この方法は有効ですね。自分も無料のTeamsアカウントを新規作成するという方法もありますが、アカウント切り替えは面倒ですから。

とはいえ、有償版ユーザーからすると、いちいち組織を切り替えなければいかないのが、若干面倒です。このあたり、複数の組織をシームレスに使えるようにできると、使いやすくなるのになと思います。(まあ、組織を間違えてメッセージやファイルを投稿するのを防ぐという面はあるのかも)

ひとまず、無料版の提供は大きな一歩なので、今後の発展を願います。

2018年7月4日水曜日

QRコードは簡単に作れるという話



QRコードって、日常でよく見かけますよね。正方形の、3隅に目印のついたバーコードです。

実はこれ、誰でも簡単に作ることができるのです。このことは案外知られていないようなので、ここで紹介しておきます。

QRコードとは

そもそもQRコードとは何なのか。QRコードを発明したのは、実は日本の会社「デンソー」です。

デンソーが運営しているサイト「QRコードドットコム」によると、デンソーウェーブ(当時は現・株式会社デンソーの一事業部)がQRコードを発表したのは1994年のこと。当初は自動車部品業界などに採用され(デンソーはトヨタグループですからね)、2000年代、カメラつき携帯電話の普及とともに、QRコードも一般に広がり始めました。

デンソーが特許を保有していますが、オープンにしている規格のため、誰もがこの技術を利用できます。

QRコードの作り方

さて、それでは肝心のQRコードの作り方について。

まず、Googleなどの検索エンジンで「QRコード 作成」と検索してください。上位にいくつかQRコード作成のウェブサイトが表示されます。そのうちどれを使っても問題ありません。

QRコードの開発元デンソーもQRコード作成サイトを公開しているので、どれがいいか分からなければこちらを使いましょう:QRコード作成|QRの解析 無料【公式】

使い方は簡単です。例えば、QRコードを読み込んでどこかウェブサイトにアクセスさせたい場合、そのURLをボックスに入力します。そして「QRコード作成」ボタンを押します。


するとダウンロードボタンがあらわれるので、これを押します。QRコードが画像ファイルとしてダウンロードされます。



あとはこれを、ファイルに貼り付けたりして、使えばいいのです。

まとめ

QRコードの作成、簡単ですよね。でも意外と一般には知られてないみたいで、QRコードをさっと作れると「すごーい!」と言われたりします。全然、すごくないんですけどね。

QRコードは単にURLへ誘導する以外にも、いろいろな使い方ができます。

例えば、チラシAとチラシBにそれぞれ違うURLのQRコードを貼ってアクセス統計を取ると、AとBどちらの方が効果があったのか(たくさんアクセスを集められたか)判定することができます。

ぜひ、普段のお仕事に活用してください。

2018年5月14日月曜日

ウズベキスタンではなぜシボレー車が多いのか

中央アジアの国・ウズベキスタンへ入国して驚きを感じることの1つは、「走っている自動車のブランドが全然違う」ことではないでしょうか。日本とはもちろん、カザフスタンなど国境を接する隣国とも、走行している車の印象が全然違うのです。

その理由が、シボレー車の圧倒的シェアです。あくまで体感ですが、走っている車のうち、8割以上はシボレーブランドの自動車と思われます。トヨタやホンダなんてほとんど見かけません(隣国カザフスタンはトヨタだらけなのに)。しかも白い車体ばかりです。

首都タシケントの中心部。写っている車はすべてシボレー車


なぜシボレーはウズベキスタンで人気なのでしょうか。

気になったので、少し調べてみました。

シボレーとウズベキスタンの関係

シボレーは、アメリカの自動車メーカーGM(ゼネラル・モーターズ)が有するブランドです。日本ではあまり見かけませんが、全世界で展開されているブランドです。

GMがウズベキスタンへ進出したのは1996年。GM傘下の韓国の自動車メーカーGM大宇(Daewoo・デウ 、現在の韓国GM)が、ウズベキスタンの国策自動車会社(UZ Auto)との共同出資でUz-Daewoo-Autoという自動車ブランドを設立したことがきっかけです(公式サイトによると、登記自体は1993年、実際の稼働は1996年開始)。

半国有の自動車メーカーということで、輸入車よりも有利な条件で販売されていたと想像できます。ウズベキスタンはソ連からの独立後、漸進的に社会主義経済からの移行をしていたのです。

その後、GM大宇ブランドの廃止に伴い、2008年にUz-DaewooもウズベキスタンGMへと変わりました。いまでもDaewooのロゴ入りの車を見かけますが、多くはシボレーブランドのロゴに切り替わっています。

参考:http://gmuzbekistan.uz/companies/istoriya_razvitiya
https://en.wikipedia.org/wiki/GM_Uzbekistan

シボレー・ウズベキスタンのラインナップ

世界的ブランドのシボレーとはいえ、もともとがDaewooブランドだったこともあり、ラインナップもDaewooに準じています。現在のシボレー・ウズベキスタンが扱う車種は以下の通り。

Uzbekistan GM公式サイトより


基本カラーが白のためか、ほとんどが白い車体です。ときどき緑の車体を見ると「おっ」と思います。コンパクトからSUVまで、ひととおりそろっている感じです。

中でも面白いのが、Damas(ダマス)です。これは、かつてGMと提携関係にあったスズキのエブリィを基にした車種だそうで、その後DaewooおよびウズベキスタンGMで独自の進化を遂げました。

レトロというか、愛嬌がある顔立ちで、個人的には好きです。街中でも普通の乗用車や配達車として、よく見かけます。

ウズベキスタンのダマスについてレポートしている日本語記事(カーマニアでも走ってるクルマの名前が滅多にわからない! ウズベキスタンのクルマ事情 | 日刊SPA!)によると、現地のディーラーでも人気のようです。

さらに、GMウズベキスタンはRavonという新たなブランドを2015年に立ち上げました。これは特にCIS地域のローカルブランドだそうで、ロシアやウクライナ、カザフスタンなどに展開しています(UzDaily.com: New automobile brand Ravon presented in Moscow)。

まとめ

ウズベキスタンでシボレー車が多い理由についてまとめてみました。

前述のように、ウズベキスタンGMはRavonという独自ブランドで近隣地域に展開しようとしています。GM資本は入っていますが、独自ブランドで積極的に自動車生産・販売を行っているのは、中央アジアでもウズベキスタンだけでしょう。

なお、ウズベキスタンはISUZU のトラックやバスの生産も行っています。自動車生産は非常に盛んなのです。

ウズベキスタンは生産人口も多く、工場労働者の確保も容易でしょう。2016年に大統領が変わり、近隣諸国との関係改善を進めているところです。今後、ウズベキスタンの自動車産業がこの国の発展の鍵となる可能性が、大いにあります。


2018年4月29日日曜日

PowerAppsで作るアプリ例 (1):学生情報検索アプリ


Microsoftは、モバイルアプリをプログラミング不要で数分で作れてしまうPowerAppsというサービスを提供しています。
では、このPowerAppsでどんなアプリが作れるのか、実際に作ってみた例を紹介します。

この記事では手順を1つ1つ詳細までは解説しません。あくまでアプリの作例とその大まかな構造を紹介することで「こんな感じで、こんな簡単に作れる」ということを分かっていただければと思います。

概要

今回作ったのは、学生情報検索アプリです。私の職場は大学で、学生の交換留学プロジェクト(大学全体の交換留学ではなく、特別プログラム)を担当しているので、海外へ送り出した学生と、日本へ留学に来た学生をそれぞれ管理するアプリが欲しいと思い、作ってみました。

表側の構造

アプリの見える部分(表側)構造は、次のようになっています。
  • トップページ
  • 派遣学生管理ページ
  • 派遣学生新規追加フォーム
  • 受入学生管理ページ
  • 受入学生新規追加フォーム
それぞれ、実際の画面と機能を見ていきましょう(表示されている情報はダミーデータです)。

トップページ



派遣学生・受入学生管理ページへそれぞれジャンプするボタンがあるだけです。

派遣学生管理ページ


名前、派遣先国、連絡先などで検索できます。情報は右側に表示され、保存・削除ができます。 また、右上「+」のボタンから新規追加できます。

派遣学生新規追加フォーム


新たな学生の情報を登録できます。

受入学生管理ページ


名前、出身国、連絡先などで検索できます。情報は右側に表示され、保存・削除ができます。 また、右上「+」のボタンから新規追加できます。

受入学生新規追加フォーム


新たな学生の情報を登録できます。

裏側の構造

表側(見える部分)の構造を紹介しましたが、では、裏側はどのような仕組みになっているのでしょうか。

PowerApps編集ソフト(ブラウザ版)で、裏側の構造を確認してみましょう。



表側のそれぞれの画面に対応した画面が作成されています(Welcome, Inbound, Outbound, InboundEdit, OutboundEdit)。作りたい画面=構造です。わかりやすいですね。初期状態では1枚しか画面がないので、作りたい画面の分だけ、新たに作成する必要があります。

派遣学生管理ページを例にして、その中がどういう構造になっているか紹介します。
左側の「画面」の「Outboundlist」を展開すると、その画面に含まれる様々なパーツのリストが表示されます。


このアプリで重要なのは、 1.学生情報を一覧表示する左部分(Outboundlist)と、2.その内容を表示し編集ができる右部分(Form2_2)です。この2つはそれぞれデータベースに接続され、データの読み書きがなされる部分です。

1.Outboundlistは、「ギャラリー」というパーツです。これは「挿入」メニューから追加できる要素で、あらかじめ何種類かデータ表示方法のテンプレートがあり、その1つです。2.フォームも「挿入」メニューから追加できます。

他は、検索窓、他のページへのジャンプボタン、保存ボタン、削除ボタンがあり、それぞれ関数を付け加えると機能を果たすようになります。

データベース

学生の情報が出てくるということは、データベースがあるはずです。このアプリの場合は何を使っているかというと、Office365のOneDriveです。

OneDriveに学生の情報を蓄積するExcelファイルを保存し、そことPowerAppsを繋げているのです。

ファイルの保存先はOneDriveでなくとも、DropboxなどPowerAppsが連携可能なストレージサービスやデータベースであれば接続が可能です。

まとめ

PowerAppsを使ったアプリの例とその構造を紹介しました。

このアプリを作る難易度ですが、機能自体はシンプルなので「Excelの関数が使える(苦手じゃない)人であれば作れる」程度だと思います。ただ、はじめてだと手間取る部分が多いはずです。慣れれば2−3時間くらいで作れるでしょうね。

例として「学生情報の管理」アプリとしましたが、これとほぼ同じ構造で、顧客管理や在庫管理アプリなどが作れるでしょう。

今後もPowerAppsを使ったアプリ実例は、不定期に紹介していきたいと思います。

PowerAppsの入門書もぼちぼち登場しています。


※個人情報をExcelに入れてクラウドストレージ上に置くのは、職場によっては情報管理規定に反する可能性があります。私の職場もそのおそれがあり、アプリは実運用していません。

2018年4月11日水曜日

日本でキルギス語を勉強するにはどうしたらよいか

キルギス語は、中央アジアのキルギス共和国を中心に話されている言語で、話者数は諸説ありますが500万人程度ではないかと言われています。専門家は現地の発音に合わせて「クルグズ語」と言うこともありますが、ここではより一般的な「キルギス語」と表記しておきます。キルギス語はテュルク系の言語に属しているため、トルコ語、カザフ語、ウズベク語などと文法や語彙の点で共通点が多いです。

そんなキルギス語を日本で勉強したい!という人は少ないと思いますが、 勉強したくなってしまった方を対象に、キルギス語の勉強方法を解説します。

授業・家庭教師

キルギス語は通常の語学スクールでは、まず教えられていません。
しかし、いくつか学べる可能性があります。

東京外国語大学のオープンアカデミー

東京外大の学生でなくとも授業が受けられる「オープンアカデミー」で、キルギス語の講座が開かれることがあります。2016年の8月に、3回の講義として開かれたようです。
2018年も開講される予定でしたが、残念ながら中止となったようです。申し込みが少なかったのでしょうか?

【A1804026】 キルギス語初級Ⅰ【開講中止】

東京(本郷)へ行ける人でないと参加はできませんが、講師のアクマタリエワ・ジャクシルクさんはキルギス語の専門家かつおそらくキルギス語ネイティブなので、費用対効果は高いでしょう。

東京外大のオープンアカデミーは毎夏開かれているので、来年もキルギス語が開講されることを願いましょう。

バークレーハウス語学センター

東京・市ヶ谷にある語学スクールで、キルギス語の講座があります。「受講者の声」があることから見て、実際に実績があるようですね。問題はレッスン単価です。安くても1回(55分)6,900円がかかります。主に、お金に余裕のある人や法人向けですね。

http://berkeleyhouse.co.jp/language/kyrgyz

キルギス人に教えてもらう

キルギス語を勉強したいと思う人は、たいてい何らかのきっかけでキルギスと関係があり、キルギス人の知り合いがいると思います。その知り合いを通じて、良い先生を紹介してもらえばよいのです。先生を見つけたら、他の語学と同じようにカフェや、Skypeを通じてレッスンをしてもらいましょう。

Skypeロシア語レッスンを活用

人件費の安いフィリピンなどの英語圏の人が格安で英語を教える「Skype英会話」が定着していますが、そのロシア語版があります。そしてフィリピン同様に人件費が安いキルギス人が講師をやっているサービスがあります。

話せるオンライン

基本はロシア語を教えるサービスなのですが、ロシア語を勉強する傍ら、キルギス語を教えてもらうのも不可能ではありません。私もこのサービスで少しだけロシア語を習いましたが、講師に「キルギス語も教えられるか?」と聞いたところ「できなくもない」と言っていました(結局時間切れで教えてもらいませんでしたが)。ただ、彼らの多くはロシア語教師であり、キルギス語教師ではありません。またキルギス人には「キルギス語が不得意」な人もいるので、誰もがキルギス語を教えられるわけではありません。

青年海外協力隊に応募する

これは裏技みたいな感じですが、青年海外協力隊に応募してキルギスへの派遣が決まると、派遣前にキルギス語の語学研修を受けることができます。いや、受けなければなりません。

青年海外協力隊は2年間、アジア、アフリカ、中南米などの開発途上国でボランティア活動をするプロジェクトです。配属先国は希望通りにならない場合が多いので、キルギスへ行けるとも限りません。

ただ、青年海外協力隊でキルギスの特に地方へ行った方は、非常にキルギス語ができるようになって帰ってきます。

教科書

授業を受けられれば教材は配られますし、先生がいろいろ紹介してくれると思います。ただ、独学が好きな人や、授業以上にもっと勉強したい、という場合もあるでしょう。そこでキルギス語の教科書を紹介します。とはいっても、日本ではもちろん、現地キルギスでも外国人向けのキルギス語教科書はあまり多くありません。その少ない選択肢の中から、いくつか紹介します。

1. 松下聖/スバゴジョエワ・アセリ/臼山利信「実践キルギス語入門」筑波大学グローバルコミュニケーションセンター(2017)

いきなりですが拙著です。筑波大学で「中央アジアの言語と文化」という科目が開設されており、その中で1学期だけキルギス語を主に教えることになり、授業テキストとして作成したものです。一般には販売されていません。筑波大学などいくつかの大学図書館に所蔵されています。

CiNii 図書 - 実践キルギス語入門

著者の一人である私はテュルク系言語の専門家ではありませんが、キルギスに数ヶ月間滞在している時にキルギス語を勉強したことから、この教科書を書くことになったのです。とはいえ、私だけでは書けないので、キルギス語ネイティブで言語学者・キルギス語教師のアセリさんにだいぶ助けてもらいました。

内容は、キルギス語を全く知らない人を対象に、キルギス語を学ぶ意義や文字、発音から解説しています。また、実際にキルギスでの生活で使う、重要な文法事項に絞った内容にしています。

これを使った独学も不可ではありませんが、説明が不十分な箇所もあるため、教えてくれる人が身近にいた方がいいでしょう。

あと、急いで作ったこともあり、間違いも割とあります。正誤表は必ず参照するように。正誤表が付いていない場合は、本書末尾に記載の著者にメールを送り、正誤表を取り寄せるように。

誰か私の後を継いでキルギス語教科書を作りたい、という意欲がある方がいれば、原稿や経験などいろいろと共有します。

2. ダウレトバエワ・ジャミリャー/ジョルブラコワ・マイラム「日本人継続学習者のためのキルギス語: Жапондор үчүн окуу китеби Кыргыз тили улантуучулар үчүн」(2017)


クラウドファンディングによって制作費を集めて作られた教科書です。初めはキルギス人向けの日本語教科書を作るために費用が集められたようですが、予想以上に集まったために日本人向けのキルギス語教科書も作られたとのこと。

この教科書は「すでにキルギス語の学習経験があり、キルギスでの留学や業務をする予定のある人」向けの教科書です。中身も、日本語での文法解説はほとんど無く、問題文もキルギス語で書かれています。

いきなりこの教科書で勉強するのは難しく、ある程度勉強を進めた学習者が、ネイティブのキルギス語の先生に教えてもらう時に使えると思います。

これも一般に販売されていないので、入手は難しいですが、Google Booksでサンプルが公開されているのでご覧ください。


3. 飯沼英三「キルギス語入門」ベスト社(1995)

日本語で書かれたキルギス語の教科書として、過去に販売された唯一のものでしょう。しかし、出版されたのは1995年と20年以上も前のこと(2001年に再版?されているようです)。入手しようと思っても、絶版になっており、見つけても中古で1万円以上はします。内容も古くなっているので、無理して入手する必要はないです。

ただ、キルギス語の概要をざっと日本語で知れる、というのは良い点です。いくつかの大学図書館には所蔵されているので、気になる人は教科書が所蔵されている図書館に足を運んでみると良いでしょう。

同じ著者の「キルギス語会話」という本もamazonで1万円以上で売られていますが、これは会話集とその音声のみが入っています。フレーズを繰り返して覚えたい場合には良いでしょう。


4. Bakytbek Tokubek uulu“Learn the Kyrgyz Language: Connecting with People and Culture”(2010)


英語で書かれたキルギス語の教科書ですが、日本語・ロシア語で書かれた教科書も含めて、これが外国人向けのキルギス語教科書の中では一番だと思います。300ページ以上あり、全てカラー。写真や図も豊富に使ってあり、非常に分かりやすいです。CDつきで、音声を聞きながらの学習もできます。

ただし、2010年出版のこの教科書も入手が困難になってきています。2016年夏にキルギスへ行った際には、ビシュケクの最も大きい本屋に在庫がありませんでした。2015年まではビシュケクの書店にもあったのですが……。少し前までアメリカのAmazonでも手に入りましたが、もう売られていません。

5. Э.Дж.Мамытова "Кыргызский для начинающих(初心者のためのキルギス語)"(2014)


ロシア語で書かれたキルギス語の教科書で、2014年に出版された比較的新しいものです。音声つきです。文法事項も網羅されており内容的には2の教科書と遜色ないのですが、素っ気ないんですよね。イラストは多少ありますが全て白黒で、写真もほとんどないです。英語よりもロシア語が得意でかつ「キラキラしたアメリカンな教科書より、ぶっきら棒な教科書の方が俄然やる気が出る」という嗜好の方は、こちらがいいと思います。

この教科書は現地へ行かないと買えないでしょう。もしかしたらロシアでも売っているかもしれません。

ちなみにキルギスではロシア語が「公用語」に指定されているので、キルギスへ行くならロシア語も勉強しておいた方がいいです。

6. Хулхачиева "Киргизский язык. Самоучитель(キルギス語独習)"(2017)


最近ロシアで出版されたキルギス語の教科書です。ロシア語をよく知っている人であれば、これで勉強してもよいでしょう。モスクワの大きな本屋さんなどで売っています。
体系的にまとまっていて良いのですが、やはりこの教科書も文字がびっしりで、イラストや写真は一切ないので、若干くらくらしてきます。白黒ではなく、2色刷りです。意欲がある方はぜひ。

なお、本書はロシアで出版された教科書なので、「キルギス語」の表記がキルギス風のКыргызскийではなく、Киргизскийとなっています。この違いはデカイです(わかる人にはわかる)。

辞書アプリ

言語を勉強する上で欠かせないのは辞書でしょう。キルギス語にも 紙の辞書はいくつかありますが、日本だと入手は難しいので、ウェブやスマホアプリの辞書を使うと便利です。

ウェブサイト(PC)

まず、PCで使える辞書サイトでは、次の2つがおすすめです。
  • Эл создук - キルギス語と、対ロシア語・英語・トルコ語の辞書が使えます。辞書だけでなくフレーズ集もあるので、発音を聴いて繰り返す練習もできます。使い勝手もいいですね。一番おすすめ。
  • Translatos - キルギス語と対ロシア語の辞書が使えます。ここの良いところは、キルギス語に近いウズベク語・カザフ語・トルクメン語の辞書も同じところで使えることです。中央アジアの言語をいくつか同時に勉強している人なんかには良いでしょう。

スマホアプリ

上で紹介したЭл создукのアプリバーションです。機能に差はないですが、スマホで使えるだけでも便利ですね。

他にも辞書アプリはあるようですが、私は使ったことがないのでここでは紹介しません。

なお、動詞に限った辞書であれば、キルギス語-日本語の辞書がAmazonで手に入るようです。

まとめ

以上、日本に居ながらキルギス語を勉強する方法をまとめました。

日本にあるキルギス大使館では、数年に一回「キルギス語スピーチコンテスト」なるものが開催されているようです。

第1回日本人キルギス語スピーチコンテスト 開催される - Blog Da
キルギス語スピーチコンテスト | berekenomura

学習歴やレベルは問わないようです。次回はいつ開催されるかわかりませんが、キルギス語を勉強したらぜひぜひ、参加してみてください!

2018年4月5日木曜日

【2018年版】これから大学で働く人に読んでもらいたいIT入門記事


この春から、全国の大学で職員、教員、研究員、コーディネーターなどとして働き始める方はたくさんいると思います。

大学の特徴として、とにかくデスクワーク、ペーパーワークが多いという点があります。Excel、Word、パワポのオンパレードです。なので、何にもまして、Officeソフトを中心にITを活用して、業務を効率的に進める事が重要になります。特に最近は、国公立大学での人員削減や採用抑制が目指されているので、効率化の必要性は高まっています。

正規職員として採用された 方は新人研修などがあるかもしれませんが、教員や研究員、非正規職員にはほとんどないでしょう。分野や研究室にもよりますが、これまで研究一筋で事務仕事など経験がないという方には試練の連続だと思います。

このブログでは、IT系企業を経て大学で働いている筆者が、ITを活用して業務を効率化するための記事をいろいろと書いています。

その中から、まさにこれから大学で働く新任者に役立ちそうな記事を選んで紹介します。

全般・心構え

まずは心構えからです。パソコン仕事が苦手な方は、まず読むことをおすすめします。パソコンを使いこなすのは難しい・・・と思い込まず、「楽をしよう」と認識することが大切だと思います。
わざわざ右クリックしたり、メニューを選択しなくても済む「ショートカットキー」という方法。使ったことのない人は、基本的なものから試しましょう。

Officeソフト

名前のリストとテンプレートをもとに、修了証を簡単に作る方法です。ほかにも宛名印刷、通知文書などにも応用できます。
これもWordの差込印刷機能に似ています。あるリストをもとに、別のシートで何かを一括入力したい時に便利です。

Office365

普通のOfficeソフトではなく、オンラインで使えるMicrosoftのサービス「Office365」を組織全体で契約している、というところも多いと思います。

Office365はWordやExcelをブラウザーで使えるほか、データをクラウドに保存できたり、アンケートフォームを作ったり、業務アプリを作ったり、といった機能があります。これらをうまく活用すれば、仕事をさくさく進めることができます。

まずはフォーム作成機能のFormsについて。フォーム作成はいまや、必須の事務スキルと思います。
Office365には、Skypeの発展版のような、チャットを使ったコミュニケーションツールのTeamsがあります。チームでの作業を迅速にできます。
ちょっと発展的ですが、PowerAppsというソフトを使えば、プログラミング不要で、オリジナルの業務用アプリを短時間で作ることができます。

メール

よくある「ファイルが重すぎてメール添付で送れない!」という場合の対処法。活用する機会があるはずです。これは特に、学生にも知ってほしいです。

ウェブサービス

オフィスワークでよくある、「画像をPDFにしたい!」「PDFを画像にしたい!」「PDFを圧縮したい!」などといった事が、ウェブブラウザだけで簡単にできちゃう、という話。
クラウドストレージのDropboxに、隠れた便利なサービスがあります。多数のひとから、ファイルをアップロードしてもらえるサービスです。レポートや写真の回収に利用できます。
ウェブサービスをたくさん使っていると、大量のパスワードを覚えなければなりません。その煩わしさから解放してくれる便利なサービスがあるのですが、果たして・・・。

小技

使う機会があるかわかりませんが、一応。

発展

本気で業務改善に取り組みたい場合は、次の記事が参考になるかもしれません。意欲のある方はどうぞ。

最後に

紹介した記事は、当ブログに掲載した記事だけなので、ITを使いこなすための心構えで書いたように、Googleで情報を調べたり、体系的に学ぶなどしてスキル向上を目指しましょう。

ここ最近、日本の大学教育や研究環境の危機が叫ばれています。
限られた資源を、研究力・教育力の向上に注ぐ為にも、大学に関わる個々人のスキルアップは欠かせないと考えています。私がこのブログで効率化の記事を色々と書いている理由もこれです。

やたらめったらITを導入すればいいわけではありませんが、こうした知識が少しでも課題解決に役立つことを願います。

最後に、愚痴の記事を一つ。
JASSOが指定するExcelフォーマットが非常に煩雑という件。この記事を書いたおかげか知りませんが、年々、少しずつ簡略化と改善が見られます。