ラベル IT の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル IT の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2016年12月20日火曜日

ショートカットキーを使うと人生が変わる・・・かも

「ショートカットキー」なるものを、どこかで聞いたことはあると思います。パソコン操作の「切り取り」や「貼り付け」を、マウスの右クリックではなくキーボード操作だけで行うことです。

聞いたことはあるけど、覚えるのが面倒でやっていない、という人が多いのではないでしょうか。

しかし、ショートカットキーを使うのと使わないのとでは、パソコン作業の効率性が大きく変わると言われています。

ショートカットキーの効率性

ショートカットキーを使うと、パソコン操作の効率性は上がります。

少し古いですが、2005年のある論文では、Wordの操作(コピー、ペースト、開く、保存など)を1.メニューから選択、2.アイコン操作、3.ショートカットキー利用の3タイプで被験者の反応速度を比較したところ、ショートカットキーを利用した方が効率が良いという結論が出されています。

Hidden Costs of Graphical User Interfaces: Failure to Make the Transition from Menus and Icon Toolbars to Keyboard Shortcuts (2005) by Lane, Napier, Peres and Sándor

ネット上の記事、ブログでもショートカットキーの重要性は盛んに言及されています。ショートカットキーの書籍もいろいろ出ています。

どんなショートカットキーがあるのか

ショートカットキーは膨大な量があります。Windows、MacなどOSそのもののショートカットキーがあれば、それぞれのソフトに独自のショートカットキーが大量にあります。

それら全てを使いこなすのは非常に大変ですが、まずはよく使うものから覚えましょう。

ここでは、文書作成ソフトやメールソフトでよく使う、5つのショートカットキーを紹介します。いずれも「Ctrl(コントロール)」を押しながら、アルファベットのキーを押します。Macの場合はCtrlをCommandに代えれば使えます。

  1. コピー 「Ctrl」+「C」
  2. ペースト(貼り付け)「Ctrl」+「V」
  3. 切り取り「Ctrl」+「X」
  4. 元に戻す「Ctrl」+「Z」
  5. 保存「Ctrl」+「S」

1〜5まで、どの操作も頻繁に使いますよね。その時に、1回1回、キーボードからマウスに手を動かして右クリックして・・・だと、効率が悪いです。

また5「保存」のショートカットキーを覚えて、変更を加えたらすぐに保存する癖をつけましょう。頻繁に保存をすることで、「せっかくファイル作ったのにデータが消えた!!」といったうっかりを防げます。

他にもショートカットキーは大量にあります。気になる人は下記のサイトを見ましょう。
仕事の効率がUPする【Windows】基本ショートカットキー40選

ショートカットキーの覚え方

ショートカットキーに慣れていない人は、キーの組み合わせを覚えるのが大変かもしれないです。

私のオススメは、ショートカットキーを ゲームのコマンドと思って覚えること です。ゲームにはまったことがある人なら、格闘ゲームで技を繰り出すコマンドや、裏技のためのコマンドを覚えたと思います。私もパワプロという野球ゲームで、上上下下左右左右スタートという裏技コマンドを覚えて何度も繰り返していました。

要は、仕事をゲームだと思えばいいのです

ショートカットキーを、いまのステージを早くクリアするために必要な技、そのためのコマンドと思えば覚えられませんか?

ショートカットキーがうまく使えたら「よっしゃ、技が決まったwww」と内心で喜びましょう。

まとめ

これほど重要なショートカットキーですが、義務教育の情報の時間には習った記憶がありません。私自身は、なぜか大学1年の英語の授業でショートカットキーの話題が出て、そこではじめてショートカットキーの便利さ、重要性に気づきました。

新入社員向けの研修などでショートカットキーが教えられるかもしれませんが、そんなまともに研修を行っているところばかりではないと思います。

学生の間に、レポートや論文を書く機会にショートカットキーを身につけておいたほうがよいです。

2016年11月29日火曜日

一瞬で大量の情報取得!スクレイピングサービスimport.ioを使ってみる

スクレイピングとは

スクレイピングは、聞きなれない言葉だと思います。スクレイピングとは、
Webスクレイピングとは、WebサイトからWebページのHTMLデータを収集して、特定のデータを抽出、整形し直すことである。
という意味です(IT用語辞典)。HTMLはウェブサイトを作る言語のことですが、そのHTMLを分析してページの構造を把握し、データを機械的に抽出するという仕組みです。

スクレイピングをやってみる

それでは、スクレイピングでどんなことができるのか、試してみましょう。日本の外務省のプレスリリースを一括で取得することを目標とします。

外務省プレスリリース:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/index.html

ではその手順です。

import.io(https://www.import.io)にアクセスします。登録は無料です。FacebookやGoogleアカウントがあれば、すぐにログインできます。


この画面で、New Extractorを押して、新しいプロセスを作成します。


こんなポップアップが出てくるので、外務省プレスリリースのURLをコピーペーストしましょう。そしてGo。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/index.html



数秒待つと、このような画面が出てきます。データ解析が正常にできたということです。右上のDoneを押しましょう。


こんな画面になります。これで外務省のプレスリリースを取得するというプロセスは設定できました。真ん中あたりのRun URLsを押すと、最新のプレスリリース情報を取得しに行きます。


情報を取得できたら、CSVでダウンロードできます。CSVはExcelで開けますが、日本語だと文字化けするかもしれません。Open Officeというソフトを使うと、文字化けは防げます。


「なんだこれだけか」と思うかもしれませんが、さらにいろいろできます。指定できるURLは1つではありません。例えば、このようにURLを複数指定すれば、数ヶ月分のプレスリリース情報を一括で取得できるのです。


また有料版($249/月〜)にすると、プロセスを動かすスケジュールを設定することができます。例えば、外務省のプレスリリースを毎日自動で取得する、ということもできます。

注意点

  • プログラムによるアクセスがブロックされて、スクレイピングができないサイトもあります。
  • スクレイピングで取得した情報を利用・公開する時には著作権等に注意する必要があります。
  • import.io無料版では、情報取得の回数が1月500回までに制限されています。

他の活用方法

今回は「外務省のプレスリリースを取得する」という例を実行しましたが、他にも次のような活用方法が考えられます。
  • オンライン書店であるキーワードに関する書籍の一覧を取得する。
  • ニュースサイトで毎日ニュースの一覧を取得する。
  • 求人情報を定期的に収集する。
  • あるページのサムネイル画像だけを取得する(アイドルのファンなんかは活用できそう・・・)。
単にニュースをチェックするだけなら、ページをお気に入りにいれて見るか、RSSフィードなどを活用すればよいです。 ただ、定期的に大量の情報を忘れずに取得したい、CSVデータにして分析したい、というような場合には、こういったスクレイピングツールを活用すると、収集が捗るでしょう。

今すぐに使わなくても、スクレイピングというキーワードは覚えておいて損はないです。
import.io以外のスクレイピングサービスについては、こちらの記事を参照してください。
誰でも簡単!Webページ情報を自動でデータ化できるスクレイピングツール5選

2016年11月22日火曜日

Google Public Dataを使ってグラフで遊ぼう

レポートやプレゼンテーションにグラフを使いたい時、ありますよね。そんな時にめちゃくちゃ便利なのが、Google Public Dataです。

Google Public Dataとは

公式サイトには次のように説明されています。
Google Public Data Explorer は、大量の公共データから必要なデータを簡単に見つけ出し、分かりやすくグラフ化できるツールです。グラフや分布図で時系列に沿ったアニメーションを表示できるので、世の中の変化を直感的に把握できます。このツールを利用するのにデータ分析の専門家である必要はありません。どなたでも簡単に表示方法を切り替えたり、データを比較したり、みんなと共有したりできます。
https://support.google.com/publicdata/answer/1100640?hl=ja

まさにこの通りで、公開されているデータであれば、様々な組み合わせのデータを簡単にグラフにして表示することができます。
さっそく、活用例を見てみましょう。

例えば、「中央アジアの経済について調べたい」と思ったとします。
グラフ表示の仕方は非常に簡単です。
  • Google Public Dataトップから、「世界開発指標」をクリック。

  • 指標(「経済政策と債務」>「1人あたりGDP」)と国名(「ヨーロッパおよび中央アジア」>各国をチェック)を設定する。


すると、このようなグラフが表示されます。



グラフ作成画面では、横軸は西暦になっており、つまみを動かして、「直近5年間」、「1990年代」など、期間を自由に調整できます。

上は折れ線グラフでしたが、棒グラフにして他の国々と比較することもできます。


これは「ヨーロッパおよび中央アジア」の域内の一人あたりGDP(2015年)を比較した棒グラフです。中央アジア経済というとイメージもつかず「貧しいんじゃないか」と思う人も多いかもしれません。ただ、中央アジアの中でもカザフスタンなど資源国は一人あたりGDPが高く、数値ではポルトガルなどと大差がないことがパッと見て分かります(もちろん一人あたりGDPが高いからといって市場や社会が成熟しているかというと、そうとは限らないのは言わずもがなですが・・・)。

こういったグラフを材料に、発表やレポートを作っていくことができます。

グラフを作ったら、スクリーンショット(最近は「スクショ」と略しますよね)を撮ってパワポ資料に貼り付ける、リンクをコピペする、ブログなどの場合はHTMLをコピペする、などの方法で資料を 活用できます。


まとめ

Google Public Data、めちゃくちゃ便利です。公開されているデータなら、わざわざ元データを参照してExcelでいちからガリガリグラフを作るのが馬鹿らしくなります。

国を入れ替えたり、指標を変えたりしてデータを眺めているだけでも楽しいです。みなさんも、ぜひ遊んでみてください。

また、自分で持っているデータをアップロードしてグラフを生成することもできるようなのですが、まだ試していません。いつの日かいい材料があればやってみます。

2016年11月18日金曜日

業務用モバイルアプリが数分で作れるMicrosoftのPowerAppsを使ってみた

PowerAppsとは?


2016年11月1日、Microsoftが新たなサービス「PowerApps」を一般公開しました。すでに昨年12月に発表し、プレビュー版が使えていましたが、ついに一般公開されました。
このPowerApps、一言でいうと「モバイルアプリをプログラミングなしでさくっと作れてしまう」サービスです。 特に「業務用」のアプリに特化しています。

これまで、業務でモバイルアプリを使いたい時は、既成のアプリを使うか、莫大なコストを払って制作するしかありませんでした。そして、大抵の場合は前者です。

しかし、既成のアプリだと現場のニーズに合わない、ということも多々、生じます。かといってモバイルアプリを制作するとなると、技術者が必要ですし、外注すれば数百万は吹っ飛びます。

PowerAppsは、そんなジレンマを解消し、現場のニーズに応えて、さくっとモバイルアプリを作れてしまう、一見して魔法のようなサービスです。

使い方は?

いろいろな使い方ができるようですが、ここでは最も簡単な使い方を紹介します。
使う前に、登録が必要です。登録は公式サイトよりお願いします。

1. 接続する

PowerAppsの特徴は、Onedrive、ExcelといったMicrosoftのサービスだけでなく、外部の様々なサービスと連携させられる、という点です。

連携サービスは、Dropbox、Salesforce、GoogleDrive、Facebook、Twitterなど多岐に渡ります。さらに「オンプレミス」、いわば自前のデータベースに接続することもできるようです。

PowerAppsを開くと、左のメニューに「接続」というメニューがあります。そこで、連携させたいサービス、つまりデータソースがある場所を選び、連携させましょう。

2. WebまたはWindowsのPowerAppsでアプリを設計

次に、アプリを作ります。メニュー左下の「新しいアプリ」というボタンをクリックします。



Windowsの場合はダウンロードできるソフトがあり、Web版もあります。Windowsならダウンロードすることをお勧めします。



「新規」の画面から、連携させたいサービスを選び、(必要な場合は)指定するファイルなどデータソースを選びます。例ですが、Onedriveに保存したExcelファイルをデータソースとして指定することができます。



で、この段階で、もう自動でアプリが出来上がっています。この例だと、名前、所属などが項目として記載されたExcelのデータシートをもとに、アプリの画面が自動生成されました。新規作成、編集、検索などの機能がもともと備わっています。


このままでも良ければすぐに使えますし、カスタマイズもできます。
アプリができたら、保存しましょう。

3. PowerAppsアプリで起動する

PowerAppsは、モバイルアプリとして使われます。PCでも使えるのですが、モバイルに最適化されているので、どうも奇妙な感じになります。

タブレットやスマホで使うには、AppstoreやGoogle Playから、PowerAppsのアプリをダウンロードします。

ダウンロードしたアプリを立ち上げてログインすると、作ったアプリが出てきます。

これでもう、モバイルアプリの完成です。オリジナルアプリをホーム画面に設置することもできます。

どんなものが作れるか

ではこのPowerAppsを、どんな場面で使えるのか、私の職場である大学を例に考えてみました。

例1. 連絡先検索

学生や教職員の連絡先は、既存のなんらかのシステムがあるかもしれません。それ以外の、学外の関係者、外注業者などの連絡先も、研究室や部署内で管理したい時があるでしょう。

PCならExcel管理でもいいと思いますが、操作性が悪いですよね。

PowerAppsを使えば、Excelのリストをもとに、ものの数分で連絡先検索のアプリを作れてしまいます。

【更新(2018.4.29)】実際の活用例を書きました:PowerAppsで作るアプリ例 (1):学生情報検索アプリ

例2. 教室予約システム

教室予約ができるアプリは、需要がありそうです。教室の広さ、座席数など基本情報とできれば写真をのせたカタログを作っておき、1クリックで予約ができるようにする。

Microsoft Flowというサービスを組み合わせれば、承認/非承認のフローも効率化できそうです。

巨大な大学だと、どの教室がどんな教室か分からないので、それぞれの担当部署に電話して聞かなければいけません。予約の方法も場所によって違っていて、電話で申請するところ、書類を提出するところ・・・とバラバラだったりします。

ちなみに同じMicrosoftにBookingsという予約管理サービスがあるようです。こっちを使った方が楽な気がします。

例3. 実験のデータ記録送信アプリ

授業での活用法も考えてみました。私は理科系のことはあまり知りませんが、様々な実験データの記録に使えるのではと思います。 アプリ内にカメラ機能も埋め込めるようなので、写真とともにデータを送信するアプリなど、使えそうです。

結局、PowerAppsは「使える」のか

場合によりけり、だと思います。大学での活用法を考えてみましたが、正直、なかなか思い浮かびませんでした。というのも、大学では外回りの営業みたいな仕事は少ないですし、スマホやタブレットよりも、PCに最適化されていた方が良いです。タブレット、スマホ、PC全てでレイアウト調整してくれたらいいのにな、と思います。

また、PowerAppsのアプリを試してみましたが、起動が遅く感じました。オリジナルアプリを立ち上げるまでに、まずPowerApps→次にオリジナルアプリと2回のステップがありますが、その度に待ち時間があって、ちょっとイラっとします(※ホーム画面にオリジナルアプリへのショートカットを設置することはできます)。起動までが、もっさりもっさりです。もっとサクサク動いてほしいところです。

文句を書いてしまいましたが、モバイルアプリがものの数分で出来てしまったのには、正直感動しました。店舗、工場、グラウンドなど、PCを持ち込みづらい場所で活躍するのではと思います。今後の発展に期待、といったところです。

PowerAppsの入門書もぼちぼち登場しています。


続編書きました:

2016年11月13日日曜日

Dropboxのファイルリクエスト機能が地味に便利だった

ファイルストレージサービスのDropboxは、誰もが聞いたことくらいはあるサービスでしょう。 このDropboxにある「ファイルリクエスト」機能が地味に便利なので紹介します。

ファイルリクエスト機能とは

ファイルリクエスト機能とは、Dropboxアカウントを持っていない人からも、自分のDropboxフォルダにファイルをアップロードしてもらう機能です。

例として、私のアカウントでファイルリクエストを作ったので、こちらのリンクにアクセスしてみてください。
この画面から、ファイルをアップロードできます。卑猥な画像や危険なファイルでなければ、どうぞアップロードしてみてください。

使い方

使い方は公式サイトや紹介記事を参照してください。

https://www.dropbox.com/ja/help/9091
http://news.mynavi.jp/articles/2015/07/03/dropbox/
http://uxmilk.jp/37607

事例

例えば、こんな時に使えます。

イベントの写真を集めたい時

何かイベントをやった時や旅行に行った時の写真を、参加者から集めることができます。

「メールで送って」「Facebookにアップして」とかでもできるんですが、メールだと送れる容量に制限もありますし、Facebookにアップロードすることを嫌う人もいます。また全員がFacebookアカウントを持っている訳ではないでしょう。

そんな時に、このファイルリクエスト機能を使って、ファイルリクエスト用の「リンク」を参加者に送れば、簡単に写真を集められます。

レポート(書類)を提出させたいとき

例えば、ある授業(セミナー)で、100人の受講者にレポートを提出させたい場合。

「このメールアドレスに送って」でもよいのですが、100通も一気に送られても、メールボックスが膨れ上がりますし、1つ1つダウンロードしてフォルダに入れるというのも面倒です。

そんな時に、ファイルリクエストリンクを受講者のメーリングリストか何かで流して提出させれば、メールボックスを見ることなくファイルが1つのフォルダに集まった状態になります。

ファイル名に自動で名前が追加されるようなので、ファイル管理も楽になります(受講者や自分がわざわざリネームしなくてよい)。

不特定多数からファイルを集めたい時

上は「特定多数」からファイルを集める時の話でしたが、ファイルを不特定多数から集めたい時にも使えます。

私はとあるウェブサービスを開発していて、ユーザーから不具合情報を集めたいと思いました。 不具合が発生した時のスクリーンショットが欲しかったのです。

はじめはGoogleフォームで出来ないかと調べてみましたが、Googleフォームではファイルの送信はできないと分かったので、代わりにファイルリクエストのリンクを掲載しました。

ファイルを送る側にしても、メールから送らなくてよいというのは安心です。アップロード時にメールアドレス入力欄がありますが、別にダミーのアドレスで構わないのです。そのアドレスも、後述のように受信者には通知されません。

注意点

いろいろ活用方法が思いつきますが、いくつか注意点があるようです。

大量のトラフィックは禁止

ただし、大量のトラフィックが発生すると、ファイルリクエストが「利用禁止」になることがあるそうです。 https://www.dropbox.com/ja/help/4204
無料版では1日20GB、Dropbox ProとBusinessだと1日200GBまでが上限だそうです。

「トラフィック」はアップロード容量とイコールではないようですが、SNSでシェアして大拡散(バズって)しまうと、上限に達して禁止になってしまう可能性があります。

リンクの伝達範囲は、ある程度制限しておいたほうが良さそうです。

投稿者の特定ができない

アップロード時に名前とメールアドレスを入力する欄はあるが、リクエストした側がメールアドレスを確認する方法がありません。不特定多数からファイルを集めた場合も、アップロードした人に連絡をすることができません。

なので、連絡先を知りたい時は、ファイルの中に名前や連絡先を書いてもらうか、別途申し込み用紙を作成して同時に送ってもらうか、といった対応が必要です。

自分のDropboxの容量が減っていく

ファイルリクエストで集めたファイルも、自らのDropboxの容量を使用します。

なので、あまりファイルリクエストをやりすぎると、Dropboxの残容量がなくなって自分のために利用できなくなります。有料プランなら心配ないと思いますが・・・。

まとめ

Dropboxのファイルリクエスト機能は、とにかく便利です。しかし私が普段、仕事や生活をしている中で、このファイルリクエストが使われているのを見たことがありません。あまり普及していないんでしょうか。

Dropboxは過去に、かつて提供していたCarouselやMailboxといったサービスを停止したことがあります。ファイルリクエストがそれらと同じ運命をたどらないことを願っています。

2016年11月4日金曜日

文系でプログラマに向いている人の5つの特徴


プログラミングは理系の分野だと思っている人は非常に多いです。でも実際のところ、いわゆる文系の人でもプログラミングはできます。実際に、私は高校2年で文理選択があって以降、生粋の(?)文系ですが、プログラマとして働くことができました(今も時々コードを書きますが)。また、文系出身のプログラマはたくさんいます。

文系でもあきらめない!文系出身プログラマーはこんなにいる

この記事によると、年収にもあまり文理の差はないですね!

しかし、全ての人がプログラマに適している訳ではなさそうです。
そこで今回は、私が考える、文系でもプログラマに向いている人の特徴を紹介したいと思います。

1. 外国語の習得が得意

「プログラミング言語」と言われる通り、プログラミングも言語の一つです。コンピュータにやらせたい処理の指示を、ある文法や語彙(命令表現)を備えた言語を使って記述します。

プログラマとして働くと、複数のプログラミング言語を使うことになります(1つで済むことはないでしょう)。その度に、新しい言語を学習しなければいけません。外国語の習得が得意な人は、新しいプログラミング言語を覚える際も、スピードが速い傾向にあります。

また、英語力も重要です。プログラミングをする際にいろいろなマニュアルやリファレンスを参照しますが、その多くが英語で書かれています。IT企業もグローバル化の中にあり、海外のエンジニアや顧客と英語でやりとりをする場面もあるでしょう。そんな時に、英語が得意という人は大きなアドバンテージになります。

2. 論理的な文章を書くのが得意

前述の通り、プログラミングとは「コンピュータにやらせたい処理の指示を、ある文法や語彙(命令表現)を備えた言語を使って記述する」ことです。当然、人に対してしゃべるのとは違い、論理的に記述しなければいけません。

これは論文など論理的に文章を書く作業と似ています。破綻のないように文章全体の論理構造を組み立てて、完結させる。冗長になりすぎず、指定の文字数・ページ内で完結させる。読者を想定して分かりやすいように書く、注釈をつける…。こういった作業はプログラミングも同じです。そう、注釈だって付けるんです。

エッセイ的な文章ではなく、論理的な文章を書ける人は、プログラミングにも向いていると思われます。

3. 中学レベルくらいの数学は分かる

文系でもプログラマはできる…とはいえ、最低限の数学的知識は必要です。分野にも寄りますが、少なくても中学レベルくらいの数学は分かっている必要はあります。「どちらかというと数学は苦手だったけど生理的苦痛を覚えるほどではなかった」という人であれば、問題ないでしょう。

ただし、ゲームプログラミングをするのであれば、高度な物理計算をしたりするので、ハイレベルな数学的知識や素養が必要になります。

4. パソコンが好き(パソコンアレルギーがない)

プログラマは、とにかく一日中パソコンと向き合います。そして、周りもパソコンの利用を苦にしない(むしろ大好きな)人だらけです。パソコンがフリーズしたり、ちょっとした問題が生じると途端にパニックになってしまうようでは、この先大変です。普段のパソコンの利用には困らない(コントロールパネルを開いて設定変更くらいはできる)、という人であれば問題ないかなと思います。

5. 独学が得意

プログラマになると、独学で新しい言語や技術を勉強することが非常に多いです。自分の専門や好きな分野について、深掘りしてどんどん探求できる人は、プログラミングにも向いていると思われます。学問でなくとも、音楽やスポーツ、趣味でも構いません。何かに一心不乱に、特に独学で取り組める、ということが重要です。

最後に:自分がプログラマに向いているか判別するには

「自分がプログラマに向いているかもしれない」と思ったら、興味のある分野のプログラミング入門書を手にとって(あるいはウェブのプログラミング学習サイトにアクセスして)、3日間、集中して勉強してみましょう。もちろん、3日間で全てを習得できるわけではありません。

重要なのは、「3日間集中して独学できるか」、という点です。その過程で、自分がプログラマに向いているかどうか、判断ができるでしょう。はじめてプログラミングをやると、難しく感じるでしょう。でも、分からないなりに試行錯誤しながらも熱中できるか、「もっと知りたい、できるようになりたい」という欲求が生まれるかどうか、ここが分かれ道だと思います。

2016年10月27日木曜日

簡単!スケジュール自動共有&リマインドサービスをZapierで作る

Zapierとは

Zapierは、いろいろなウェブサービスを連携させて処理を自動化するサービスです。例えば、Twitterにメンションが届いたらSlack(チャットアプリ)に知らせてくれる、instagramで新しい写真を投稿したらDropboxに追加する、Evernoteに新しいノートを作ったらGoogleスプレッドシート行を追加する・・・などの自動処理が、難しい知識なしで簡単に実現できます。連携できるサービスは728種類(2016年10月22日時点。筆者が指で数えた(笑))もあるので、いく通りもの組み合わせで自動処理が実現できます。

似たようなサービスにはiftttやMythingsなどがあります。もともとiftttが有名でしたが、最近はZapierが目立って台頭してきました。My thingsは日本のyahooが運営しているサービスなので、日本発サービス(はてな!など)との連携に強みがありますね。

見本

このZapierを使ってどんなものができるか、具体的に紹介します。

紹介したいのは、私が運営している「ユーラシアイベントガイド」です。これは、ロシア、中央アジアなど旧ソ連圏に関するイベント(講演会など)をFacebookやTwitter で紹介し、かつTwitterでは開催前日になるとリマインドのツイートをするという、イベント共有サービスのようなものです。こういったイベントの情報は、これまでは様々な情報ソース(メーリングリスト、ウェブサイト、個人のFacebookフィードなど)で紹介されていましたが、それを一元化してより広い層に情報を届けようと狙ったものです。
このサービスの仕組みですが、次のようになっています。
  1. Google カレンダーにイベント情報を登録する
  2. Facebook、Twitterでイベント情報が自動で投稿される
  3. イベント前日になるとTwitterでリマインドの投稿が自動でされる
図で書くとこんな感じです。


今回は、これとほぼ同じ機能を持った自動連携機能(「Zap(ザップ)」と言います)をZapierで作ってみましょう。

作ってみよう

準備するもの

  • Zapierアカウント
  • Facebookページアカウント(無ければ個人のFacebookアカウント)
  • Twitterアカウント
  • Googleアカウント

おおまかな流れ

おおまかな流れは、次の3ステップです。
  1. Triggerを設定
  2. Actionを設定
  3. ZAPをON!
それでは、開始しましょう。

Zapierにログイン

新規登録し、ログインするとこのような画面になりますが、右上の「MAKE A ZAP!」をクリックします。

Triggerを設定する

まずどのサービスでどういったイベントが発生したら処理を開始するかを設定します。ここではGoogleカレンダーを選びます。


アカウントと連携する

自分のGoogleアカウントとZapierを連携させる設定を行います。Zapierとの連携を許可してください。

Trigger イベントを決める

どんな動作があったら処理を開始するか決めます。New Event Searchの場合は、条件にあったイベントが登録された場合、Event Startはイベント開始の一定期間前になったら、New Eventは新規イベントが登録されたら、という意味です。


使用するカレンダーをきめる

Googleカレンダーでは、プライベート用、仕事用、複数のカレンダーを作ることができます。連携に使用する、公開してよいカレンダーを選びましょう。

テストする

ちゃんとGoogleカレンダーの情報が取得できるか、テストしてみましょう。この時、カレンダーになんらかのイベントが登録されていないとうまくいきません。テストができたら、Triggerの設定は終わりです。


Action を設定する

「カレンダーに予定が登録されたらTwitterでツイートする」という設定をしましょう。

アカウントと連携する

この画面でTwitterを選択し、アカウントと連携させます。


Action イベントを決める

「カレンダーに予定が登録されたらTwitterで・・・する」の・・・の部分を決めます。Twitterは、ツイートする、画像付きツイートをする、ユーザーをリストへ追加する、ユーザーを検索する、などのActionができます。ここでは「Create Tweet」を選びましょう。


テンプレートを作る

次に、Tweetでどんな投稿をするか、テンプレートの文章を作りましょう。Googleカレンダーと連携した場合、日付、場所、開始時間、件名などを自動で取得できます。それを枠内に並べ、間や冒頭、末尾に文章を加えることができます。


テストする

カレンダーから予定を取り込み、ツイートできるかテストしてみましょう。


ONにする

Dashboardへ行くと、自分の作った「Zap」一覧があるので、いま作ったZapをONにしましょう。すると、カレンダーに予定を登録すると数分後に自動的にツイートが投稿されるようになります。



他の連携

Facebookと連携する場合、新しくZapを設定し、Action の部分をFacebookに変えればいいだけです。

Twitterでイベント前日にツイートする場合、はじめのTrigger設定でEvent Startを選び、何日前(または時間単位でも設定できる)にリマインドするか設定しましょう。あとは上記のTwitterの設定と同じです。

注意

無料だと、Zapを3つまでしか実行できない、処理は150回まで、などの制限があります。大量に処理を行う場合は有料プランを契約しましょう。ちなみに「ユーラシアイベントガイド」は無料プランで使えています。

まとめ:何ができるか考えてみよう

今回は自動イベント共有サービスの作り方を紹介しましたが、いかがでしょうか?意外と簡単なのではないでしょうか?

ZapierではGoogleカレンダー、Facebook、Twitter以外にも色々なアプリと連携しているので、どんな自動処理ができ、そして日々の生活や仕事をどう効率よくできるか、考えてみましょう。何かいい「Zap」を思いついたらぜひ教えてください。