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2018年8月20日月曜日

Microsoft Teamsの研究3:Teams無料版は有償版ユーザーも活用できる!

Microsoftが提供するチャットコラボレーションツールの「Teams」は、2018年7月に無料版の提供が始まり、Office365を契約していなくても、誰でも利用できることになりました。

Microsoft、「Slack」対抗の「Teams」を無料で提供開始 日本でも - ITmedia NEWS

この無料版は、無料でTeamsを使いたい新規ユーザーだけではなく、すでに有償版を利用しているユーザーにも活用できる事を紹介します。

※ 関連記事
Zoom以外のオンライン授業用コミュニケーションツールを比べてみた(Google Meet / Microsoft Teams)

2020/4/8 追記
現在、新型コロナウィルスの感染拡大を受けた在宅勤務の増加で、この記事へのアクセス数が増えています。在宅勤務を増やす・また生産性を向上させるため、Teamsの使い方で気になる点があればお問合せフォームかコメント欄からご連絡ください。
可能な限りブログ記事にし、微力ながら在宅勤務の導入・効率化に貢献したく思います。

無料版と有償版の違い

本題へ入る前に、Teams無料版と有償版の違いを確認しましょう。

Microsoftの公式ページを見ると、有償版で利用可能だが無料版では使えない機能は、以下の通りとなっています。


Microsoft Teamsを無料で
  • Exchange によるメール ホスティングと独自のメール ドメイン
  • OneDrive、SharePoint、Planner、Yammer などの Office 365 のサービス
  • ファイル ストレージの容量(無料版:ユーザー 1 人あたり 2 GB と共有ストレージ 10 GB、有償版:ユーザー 1 人あたり 1 TB)
  • あらかじめスケジュールを設定した会議
  • 会議の録画/録音が Microsoft Stream で可能
  • 電話での通話と電話会議(プレミアム版ではアドオンで使用可能)
完全無料のため、月540円〜1,000円以上の有償ユーザーと差があるのは当然ですね。
一方、上記以外の機能は無料版でも全て使えるわけです。チャットは無制限、ユーザーはプレミアム版と同じ300ユーザーまで、個人・チームでのビデオ通話も同じようにできます。

ストレージの容量さえ気にしなければ、無料版でも十分に活用できるものになっています。

有償版ユーザーによる活用:組織外とチームを作る時

さて、本題の有償版ユーザーによる無料版Teams活用の方法に話を移します。

活用できるのは、 組織外の人とチームを作る時 です。

筆者の職場はOffice365 Educationを契約しておりTeamsも使えるのですが、組織外のユーザーを招待することが禁止されています。

これにより、組織外の人とのやりとりは、SkypeやSlackなど他のツールに切り替えねばなりませんでした。この状況が、無料版の登場により解決されそうです。

どういうことかというと、①組織外の人に無料版アカウントを作ってもらい、②自分の組織アカウントを招待してもらう ことで、組織外の人ともTeamsの有償アカウント1つで繋がることができるのです。

以降、簡単に手順を紹介します。

①組織外の人に無料版アカウントを作ってもらう

まずはチームを作りたい組織外の人に、無料版アカウントを作ってもらいます。

Microsoftのページから、「無料でサインアップ」をクリックして、登録します。



こういうWebサービスがはじめての人は、ちょっと戸惑うかもしれません。そんな時には「Skypeの進化版です!」と説明すれば分かってもらえると思います。誰もが知るMicrosoftだし、Slackやチャットワークを使ってもらうよりはハードルが低いはずです。

ブラウザでも使えますが、ソフトをダウンロードしてもらった方が便利なので、PCかタブレット、スマホにソフト(アプリ)をダウンロードするように伝えましょう。

②自分の組織アカウントを招待してもらう

お相手(組織外の人)のセットアップが無事に完了したら、チーム名の右にあるメニュー(・・・マーク)から、「メンバーを追加」を選びます。


そして、対象者(ここでは自分の組織アカウント)を追加してもらいます。



これで、組織外の人に準備してもらうことは終わりました。

③自分のアカウントで、組織を切り替える

招待してもらうと、招待の通知がメールやアプリ上に届いています。まず、それを承認します。


招待を承認すると、右上のアカウントあたりのメニューで、組織が切り替えられるようになっています。そこから、新しい組織に切り替えましょう。


すると、見た目はあまり変わりませんが、新しく作った組織の画面へと切り替わります。

もちろん、今まで有償版で使っていた機能は使えませんし、ストレージも無料版に準じます。

まとめ

Teams無料版を有償版ユーザーが活用する方法を紹介しました。堅い大企業や教育組織の場合、情報漏洩対策などの点から「組織外のユーザーを招待する」権限を無効にしている場合が多いと思われます。

それでも、組織外のユーザーとTeamsでやりとりしたい時はあると思います。そんな時に、この方法は有効ですね。自分も無料のTeamsアカウントを新規作成するという方法もありますが、アカウント切り替えは面倒ですから。

とはいえ、有償版ユーザーからすると、いちいち組織を切り替えなければいかないのが、若干面倒です。このあたり、複数の組織をシームレスに使えるようにできると、使いやすくなるのになと思います。(まあ、組織を間違えてメッセージやファイルを投稿するのを防ぐという面はあるのかも)

ひとまず、無料版の提供は大きな一歩なので、今後の発展を願います。

この辺の本が参考になりそうです。

2018年4月5日木曜日

【2018年版】これから大学で働く人に読んでもらいたいIT入門記事


この春から、全国の大学で職員、教員、研究員、コーディネーターなどとして働き始める方はたくさんいると思います。

大学の特徴として、とにかくデスクワーク、ペーパーワークが多いという点があります。Excel、Word、パワポのオンパレードです。なので、何にもまして、Officeソフトを中心にITを活用して、業務を効率的に進める事が重要になります。特に最近は、国公立大学での人員削減や採用抑制が目指されているので、効率化の必要性は高まっています。

正規職員として採用された 方は新人研修などがあるかもしれませんが、教員や研究員、非正規職員にはほとんどないでしょう。分野や研究室にもよりますが、これまで研究一筋で事務仕事など経験がないという方には試練の連続だと思います。

このブログでは、IT系企業を経て大学で働いている筆者が、ITを活用して業務を効率化するための記事をいろいろと書いています。

その中から、まさにこれから大学で働く新任者に役立ちそうな記事を選んで紹介します。

全般・心構え

まずは心構えからです。パソコン仕事が苦手な方は、まず読むことをおすすめします。パソコンを使いこなすのは難しい・・・と思い込まず、「楽をしよう」と認識することが大切だと思います。
わざわざ右クリックしたり、メニューを選択しなくても済む「ショートカットキー」という方法。使ったことのない人は、基本的なものから試しましょう。

Officeソフト

名前のリストとテンプレートをもとに、修了証を簡単に作る方法です。ほかにも宛名印刷、通知文書などにも応用できます。
これもWordの差込印刷機能に似ています。あるリストをもとに、別のシートで何かを一括入力したい時に便利です。

Office365

普通のOfficeソフトではなく、オンラインで使えるMicrosoftのサービス「Office365」を組織全体で契約している、というところも多いと思います。

Office365はWordやExcelをブラウザーで使えるほか、データをクラウドに保存できたり、アンケートフォームを作ったり、業務アプリを作ったり、といった機能があります。これらをうまく活用すれば、仕事をさくさく進めることができます。

まずはフォーム作成機能のFormsについて。フォーム作成はいまや、必須の事務スキルと思います。
Office365には、Skypeの発展版のような、チャットを使ったコミュニケーションツールのTeamsがあります。チームでの作業を迅速にできます。
ちょっと発展的ですが、PowerAppsというソフトを使えば、プログラミング不要で、オリジナルの業務用アプリを短時間で作ることができます。

メール

よくある「ファイルが重すぎてメール添付で送れない!」という場合の対処法。活用する機会があるはずです。これは特に、学生にも知ってほしいです。

ウェブサービス

オフィスワークでよくある、「画像をPDFにしたい!」「PDFを画像にしたい!」「PDFを圧縮したい!」などといった事が、ウェブブラウザだけで簡単にできちゃう、という話。
クラウドストレージのDropboxに、隠れた便利なサービスがあります。多数のひとから、ファイルをアップロードしてもらえるサービスです。レポートや写真の回収に利用できます。
ウェブサービスをたくさん使っていると、大量のパスワードを覚えなければなりません。その煩わしさから解放してくれる便利なサービスがあるのですが、果たして・・・。

小技

使う機会があるかわかりませんが、一応。

発展

本気で業務改善に取り組みたい場合は、次の記事が参考になるかもしれません。意欲のある方はどうぞ。

最後に

紹介した記事は、当ブログに掲載した記事だけなので、ITを使いこなすための心構えで書いたように、Googleで情報を調べたり、体系的に学ぶなどしてスキル向上を目指しましょう。

ここ最近、日本の大学教育や研究環境の危機が叫ばれています。
限られた資源を、研究力・教育力の向上に注ぐ為にも、大学に関わる個々人のスキルアップは欠かせないと考えています。私がこのブログで効率化の記事を色々と書いている理由もこれです。

やたらめったらITを導入すればいいわけではありませんが、こうした知識が少しでも課題解決に役立つことを願います。

最後に、愚痴の記事を一つ。
JASSOが指定するExcelフォーマットが非常に煩雑という件。この記事を書いたおかげか知りませんが、年々、少しずつ簡略化と改善が見られます。

参考文献:

2017年3月16日木曜日

ITを使いこなすための心構え

「若者のパソコン離れが進んでいる」と言われている昨今ですが、何らかのデスクワークに少しでも関わる仕事であれば、パソコンやウェブサービスを使いこなすことは必須です。

このブログでITのことを色々と書いている通り、私はどちらかというと、パソコンを使うのが得意な方でした。中学生くらいの頃から、自宅で開業していた母に、パソコンの使い方を質問されたら答えて小遣いをもらう、ということもしていました。

いまでも、職場の方にソフトの使い方などを聞かれます。職場にこんなような便利屋さんがいればいいのですが、どこにでもいるとも限りませんし、分からない事を聞いてばかりでは全体の生産性が上がりません。

そこで、誰もがITを使いこなせるようになるためには、どんな意識付けやコツが必要なのか、3つのポイントを考えてみました。

1.「楽をしよう」と思うこと

まず、「楽をしよう」という意識が必要です。パソコンは道具です。道具は、人がより効率的に、楽に仕事をするために作られたものです。なので、目の前にあるパソコンが自分を苦しめるのではなくて、より楽ができると考えてみてください。そして、この考え方は重要です。プログラマーの「三大美徳」の1つは「怠惰」とも言われているぐらいです。

ただし、「すぐに楽をしよう」と思うのはやめてください。パソコンの操作方法を覚えるのには、最初は時間がかかります。別の記事で紹介したショートカットキーにしてもそうです。最初はショートカットを覚えるのに時間がかかります。しかし、ひとたび覚えてしまえば、ショートカットを使う前よりもより素早く操作ができ、長い目で考えるとより楽になるのです。

まるで蟻とキリギリスの話みたいですが、あとで楽できることを願って、最初の苦しみをなんとか乗り越えましょう。(「楽できる」の部分は、別の報酬に変えてもいいと思います。給料アップ、スキルアップ、楽しい、よりたくさん仕事ができる、などなど。)

2. Googleで調べる

ググレカスというネットスラングを聞いたことはあるでしょうか。「ググれ」というのは「Googleで調べろ」という意味で、大抵のことはGoogleで調べれば分かるのだから、いちいち質問してくるな、という意味あいで使われます。

確かにGoogle先生に聞けばだいたいのことは教えてくれますが、その答えに行き着くのに時間がかかり、面倒な時もあります。何ページも見ても、まったく理解できない場合もあるでしょう。そんな場合の対処法をいくつか挙げてみます。

動画を調べる

普通の検索だと、ほとんど文字での解説しか出てきません。これだと操作方法もよくわかりませんよね。そんな時は動画を調べます。

例えば、「Excel 集計」とGoogleの動画検索で調べると、youtubeなどの動画サイトや、Microsoftのヘルプページにアップロードされている解説動画が大量にヒットします。

Google動画検索の結果

OSやバージョン名を入れてしらべる

いくつか情報を読んでもうまくいかない場合は、OSやバージョン名といった細かいキーワードも入れて検索してみてください。WordやExcelは、バージョン(2011、2016など)によって画面や操作方法が違います。またWindowsとMacでも違いがあります。
検索キーワードには、できるだけ具体的なワードを含めましょう。

自分で調べるのは面倒で、ついできる人に聞きたくなるかもしれません。しかし、自分で調べるメリットもあります。第一に、自分でしらべれば自分ごととして、よく覚えられます。また、調べていく中で関係する情報にも自然と目がいき、どんどん知識は増えていくはずです。

3. 体系的に学ぶ

最後に。Googleの浸透により無視されがちなのですが、体系的に学ぶのが習得の近道なのは今も変わりません。

本屋で一冊、ExcelやWordの入門書を買ってみるのもいいでしょう。入門サイトや個人ブログをじっくりと読んでみるのもいいでしょう。

たとえ流し読みでも、体系的に学ぶことで、「このソフトでこんなこともできるのか!」と、気づきがたくさんあるはずです。「たかがExcel」とあなどってはいけません。枠線をつけるとか、合計を出すとか、それくらいは誰もが直感的にできてしまいますが、Excelは奥が深いのです・・・(私もよくわかりません)。

また、学ぶ時に、全てを覚える必要はありません。分からなければGoogleで調べればよいのです。ただ、調べる前に、そもそも「何ができるのか」だとか、調べるのに必要なキーワードくらいは覚えておいたほうがいいでしょう。

まとめ

ITを使いこなすための心構えを、自分なりにまとめてみました。

この3つのコツは、オフィスワークに必要なソフトを覚える時だけではなく、プログラミングでソフトを開発するなど、さらに発展的な事に取り組む際にも、重要になります。
少しでも意識が変わり、ITを使いこなす事によってオフィスの生産性が上がる事を願っています。

2017年2月14日火曜日

スクリーンショット(画面キャプチャ)の撮り方

スクリーンショットとは、パソコンやスマートフォンに表示されている画面の全体または一部を切り取って画像にして保存することです。最近では略して「スクショ」と言わています。また「スクリーンキャプチャ(キャプチャ)」とも言われます。

スクショをすれば、画面に表示されている情報をそのまま、メモ代わりに保存できて便利ですよね。

しかし、スマホでのスクショは分かるけどパソコンでのスクショの撮り方が分からない、という人がけっこういるようなので、まとめてみます。

ショートカットキーを使って撮る

Windows、Macとも、もとからショートカットキーでスクショを撮る機能が備わっています。特にMacのスクショ機能は非常に便利です。

Windowsの場合

キーボードの右端の方に「PrintScreen」または「PrtScreen」というキーがあるはずです。これを使います。機種によって設定が違ったりしますが、
  • Print Screenのみを押す
  • Fn + Print Screen を押す
このいずれかの操作で、現在の画面全体をクリップボードにコピーできます。これをペイントなどのソフトに貼り付け、画像として保存すればOKです。
現在アクティブな(=操作中の)ウィンドウの画像が欲しい場合、次のキーを押します。
  • Alt + Print Screen

Macの場合

次のショートカットキーでスクリーンショットを撮れます。
  • Command + Shift + 3 : 現在のスクリーン全部を撮る
  • Command + Shift + 4 : スクリーンの一部を四角形で切り取る
  • Command + Shift + 4 + スペース → ウィンドウをクリック : 選択したウィンドウを撮る
「カシャ」っと音が鳴って、画像が自動的にどこかに保存されます。デスクトップか「ピクチャ」フォルダにファイルがあるはずです。

ソフトを使って撮る

Windowsの場合、ショートカットキーではスクリーンショットを保存するのが面倒です。そこでソフトを使います。

Snipping Tool

最近のWindowsに標準装備されているソフトです。画面全体、現在アクティブなスクリーンのスクリーンショットが撮れるほか、スクリーンの一部を四角または自由な形で切り取ることができます。

四角形だけではなく自由な形で切り取れるのはいいですね。

ブラウザの機能を使って撮る

ウェブページのスクショを撮りたい時に使えるのが、ブラウザのスクショ機能です。これはデフォルトでは備わっていない場合が多く、新たに拡張機能としてブラウザにインストールする必要があります。ここでは、Chromeの場合を例に説明します。

Chromeウェブストアを開きます。「ストアを検索」にScreenshotと入力して検索します。

すると、スクリーンショットを撮るための拡張機能アプリがたくさん出てきます。この中で評価が良いもの、最近までアップデートされているものを選んでインストールしましょう。私はWebpage Screenshotを使っています。

インストールすると、ブラウザの右上にアイコンが表示されるようになります。表示されない場合はもう一度、設定>拡張機能を開き、機能を有効化しましょう。

スクリーンショットを撮りたいページを開いたら、拡張機能のアイコンをクリックします。
Chrome拡張機能を使っている様子。まさにこれがスクリーンショット。

あとはアプリによって挙動が違いますが、四角で切り取れたり、注釈を入れたり、ダウンロードできたりもします。Webpage Screenshotの場合はこんな画面です。

同じような拡張機能が、FirefoxやInternet Explorerなど他のブラウザでも利用できます。Chromeだと「拡張機能」ですが、他のブラウザだと「アドオン」などと言われます。

まとめ:スクリーンショットの使い道

スクリーンショットは画面に写ったものをそのまま保存できるので、便利です。私がよく使うのは、乗り換え案内や地図を保存しておきたい時などです。また、パソコンに何か問題が発生した時も、その画面をそのまま撮っておけば、詳しい人が問題を解決してくれるかもしれません。

最後に裏技的な使い方を紹介します。

PDFやパワーポイントファイルの一部を切り取って画像にしたい時も、スクリーンショットを使えば一発で画像化できます。画像の質はオリジナルより悪くなりますが、素早く画像を入手できます。

また、テキストをスクリーンショットで撮れば、140字の制限があるTwitterにそれ以上の文字数を投稿できます。写真SNSのinstagramにテキストを投稿することもできます。いろいろな使い方があるわけです。

二次利用は著作権等に留意する必要がありますが、個人 利用であれば気にせず、スクショをどんどん活用しましょう。

2017年2月7日火曜日

パスワード管理サービスは使ってもいいのか

Gmailのログイン画面

ウェブサービスをいろいろ使っていると、IDとパスワードがどんどん増えていきます。私はGoogleのアカウントだけでも5、6個管理しており、SNSや通販サイト、予約サイトなど全て合わせると50個以上のID・パスワードを持っています(数えたこともありません・・・)。

同じパスワードを使い回すことはセキュリティ上、非常に危険なので、それぞれパスワードを変えなければいけません。

50個、100個もパスワードを覚えるなんて、不可能な話ですね。ブラウザーに保存したり、紙にメモしておくのも、それはそれで危険です。付箋に書いてディスプレイに貼っておくなんて論外です。

そこで登場するのが、自分でパスワードを覚えなくても済む、パスワード管理サービスです。

どんなサービスがあるのか

パスワード管理ソフトは、インターネットが登場した当初からあったと思います。要するにセキュリティーの厳重なメモ帳みたいなものです。そういったソフトでは、パスワードのデータはパソコンの中に収まっていました。

それが、ここ数年はパスワード情報をクラウドに預けてしまう、というサービスが次々と出て来ました。

マスターキー(1つのパスワード)さえ覚えておけば、ブラウザの拡張機能を使って、ID・パスワード入力フォームへ自動的に情報を入力してくれる、という仕組みです。

これによって、オフィスのPC、家のPC、スマホ、タブレットなど、どんな端末からでも自分のパスワード情報に簡単にアクセスできるようになりました。まさに今の時代にあったサービスです。

また、パスワード自動生成機能もついており、セキュリティー効果が高い複雑なパスワードを生成し、そのまま使用し保存できるようになっています。
この手のサービスには、次のようなものがあります。

1password

URL: https://1password.com 価格:
  • $2.99~(個人プラン)
  • $4.99~(ファミリープラン) 他に、ビジネス向けプランあり。

Lastpass

URL: https://www.lastpass.com/ja 価格:
  • 無料
  • $1~(プレミアムプラン) 他に、ビジネス向けプランあり。

True Key

URL: https://www.truekey.com/?locale=ja 価格:
  • 無料
  • $19.99年

パスワードマネージャー

URL: http://safe.trendmicro.jp/products/pwmgr.aspx 価格:
  • 120円/年〜
それぞれ、無料や安い方のプランには、登録できるパスワードの数や共有できる人数、使用できるデバイスなどに制限があります。

まとめ:これは使ってもよいのか

「便利なのは分かった。でも、パスワードを他人のサーバーに預けるんでしょ、危険じゃないの?」と思うかもしれません。それはもっともです。

これは価値判断の問題だと思われます。同じパスワードを使いまわしたり、紙にメモして置いたりして自分で管理するのと、プロフェッショナルな会社が何千万、何億もかけて構築した、厳重なセキュリティー管理下に置かれたサーバーに預けておくのとどちらが安全なのか、という問題です。True Key はCPUで有名なインテル、パスワードマネージャーは「ウィルスバスター」で有名なトレンドマイクロ社が提供しています。

ただし、職場の規定によってはこういったサービスの利用が禁止されている場合もあるので、仕事で使う場合はよく確認してください。

ちなみに私は、プライベートではLastpassを使っています。もうこれなしではインターネットを使えません。それくらい便利です(仕事で使っているかどうかはノーコメントでお願いします)。

2017年2月2日木曜日

ワークフローを自動化「ハブサービス」の未来は?

この概要は表示できません。投稿を閲覧するには ここをクリック してください。

2017年1月31日火曜日

大容量ファイルを送らなきゃいけない時の対処法


数MB(メガバイト)、数十MBの大容量ファイルを送らなければいけない時、ありますよね。写真やプレゼンテーションファイル等々。メールシステムによっては、送信/受信する際の添付ファイルのファイルサイズが制限されていることもあります。Gmailは添付ファイルは25MBまでです。私の職場のメールシステムは、確か5MBくらい。

でも、なんとかデータを送らねばならない…そんな時の対処法をまとめてみます。ここでは個々の方法をメモ程度にしか書きません。詳細は別に記事を書く予定です。

手渡し

相手が近くにいれば良いものの、離れた場所にいたら使えない方法ですね。遠くの場合は郵送やバイク便を使ったりします。

USBに入れて手渡し

最近のUSBは安くて大容量です。一方で、USBを持ち出している間に紛失し情報流出、なんていう事態もよくあります。手軽なぶん、あまりおすすめできません。

ディスクに焼く

データ用のCD-R、DVD-Rなどに焼いて渡すまたは物理的に送付するという方法です。一昔前はこんな方法が多かったですね。おそらく今の若いコは、CDやDVDに「焼く」なんていう文化を知らない人も多いはずです。

このあとは、物理的な方法を用いないパターンを書いていきます。

圧縮できないか確かめる

ファイルの種類によっては、圧縮してファイルサイズを小さくしてメール添付で送れる場合があります。まず、その可能性を探ってみまそう。

画像の場合

最近のカメラは高画質ですが、ファイルサイズがとにかく大きいですよね。デフォルトの設定だと平気で5MBを超えてしまいます。

そんな時は、画像圧縮ソフトを使います。大量のファイルを一括で圧縮(正確に言うと画像サイズを小さくすること)ができるので便利です。

Windowsの場合

Macの場合

PDFの場合

ブラウザだけで!PDFをいろいろ変換する方法で紹介したように、ブラウザ経由でPDFを圧縮できるサービスがあります。これで圧縮すると、場合によっては半分くらいのサイズになります。

Word、Powerpointの場合

WordやPowerpointでファイルサイズが大きくなる理由は、ファイルで使っている画像です。これがもとの画像のまま貼り付けられていると、ファイルサイズが大きくなってしまう場合があります。

そんな時は、詳細設定から画像を圧縮するように設定をして、ファイルサイズを小さくします。

圧縮フォルダ(zipなど)を作る

圧縮フォルダを作れば、その名の通り圧縮されてファイルサイズが小さくなります。ただし、思ったよりもファイルサイズが減らないパターンは、かなり多いです。先にファイル自体を圧縮する方法を試しましょう。

圧縮フォルダ作成ソフトのおすすめは次の通り。MacはデフォルトでZIP圧縮が簡単にできるので、特別なソフトは不要でしょう。

Windows

大容量ファイル転送サービスを使う

圧縮できるかどうか試してもメール添付できる容量まで減らない場合は、ファイル転送サービスを試してみましょう。

これは、一旦あるサーバーにデータを預けて、そのダウンロードリンクを相手に知らせる、という仕組みです。

この手のサービスでは、次のものが有名です。
宅ファイル便やfirestorageは老舗なので、使ったことがあるかもしれません。タブレットやスマートフォンともやり取りする場合はSendanywhereがおすすめです。

ファイルストレージサービスを使う

これも上の大容量ファイル転送サービスと似ています。ただ送るだけではなくて「共有する」という考え方です。主な方法は次の2つ。
  1. クラウドサーバーに預けたファイルのダウンロードリンクを相手に送る。
  2. 相手もそのサービスに登録してもらい、共有設定から相手のアカウント(あるいはメールアドレス)を追加する。
頻繁にやり取りをする相手であれば、2の通り相手にもファイルストレージサービスに登録してもらうことをおすすめします。

チャットサービスを使う

最近、チャットワークやSlackといったチャットサービスがたくさん登場しています。そういったチャットサービスには、大抵ファイル共有機能も付いています。
ドラッグ&ドロップで画面に放り込めばアップロードされます。相手はファイルをクリックしてダウンロードすればいいだけです。その後ファイルを使いたい時も、検索機能を使って調べればすぐにファイルが見つかります。

しかしチャットツール場合、必ず相手もサービスに登録してもらう必要があります。頻繁にやり取りをする相手であれば、この際チャットツールに登録するのもありですが、一回限りの場合は面倒ですね。

まとめ:どの方法が一番いいか?

場合によりけりですが、基本的にはファイルストレージサービスを使う方法が一番良いと考えます。何でもかんでもメール添付で、というのはメールボックスの容量を圧迫しますし、 誤送信の危険もあるので、ファイルストレージを使えるもんなら使いましょう。