以前の記事(教育現場でチャットツールを使うメリット・デメリット)で、大学でのチャットツール導入に悲観的な見解を書きましたが、職場でOffice365のチャットツール・Teamsが利用できるようになったので、早速いろいろと試しています。
利用できるといっても、職場全体で導入された訳でなく、あくまで「使いたい人が使える」状態にすぎません(そして使っている人はほとんどいないと思われます)。
正直、Microsoft Teamsは、有名なビジネスチャットアプリ「Slack」のパクリという認識しかなかったのですが、使ってみるとこれは全く別モノで、優れた点も多々あると思ったので、少しずつまとめてみます。
今回は、Teamsの「タブ」機能について紹介します。
※ 筆者の利用しているサービスはOffice365 Educationであり、ビジネス向けOffice365とは若干、仕様が異なります。
※ 関連記事
Zoom以外のオンライン授業用コミュニケーションツールを比べてみた(Google Meet / Microsoft Teams)
2020/4/8 追記
現在、新型コロナウィルスの感染拡大を受けた在宅勤務の増加で、この記事へのアクセス数が増えています。在宅勤務を増やす・また生産性を向上させるため、Teamsの使い方で気になる点があればお問合せフォームかコメント欄からご連絡ください。
可能な限りブログ記事にし、微力ながら在宅勤務の導入・効率化に貢献したく思います。
タブ機能とは
こちらがTeamsの画面です。Mac用のアプリケーションですが、Windowsでも大体同じです。画面右上のほうに、「会話」「ファイル」といった文字があります。これをクリックすると、ブラウザのようにタブが切り替わります。
「ファイル」のタブにするとこんな感じ。
チャットグループ(Teamsでは「チャネル」という)内のファイル一覧を表示する機能はSlackなど他のチャットアプリでもよくある機能です。
Teamsの面白いところは、タブの一番右にある「+」を押して、自由にタブを追加できることです。
「+」を押すとこんな画面が出てきて、タブに追加できるサービス一覧が表示されます。Office365内のサービス(Excel、Word、Sharepointなど)はもちろん、Asana、Githubなどの外部サービスも「タブ」に追加できるようです。
ではこのタブ機能を使ってどんなことができるか、考えてみようと思います。
活用方法
Excelを貼り付けてプロジェクト管理・タスク管理に使う
多分、いちばん使われそうなものはこれ。チャットグループにアップロードしたExcelファイルを、タブに貼り付けます。すると、会話画面からタブを「Project」に切り替えるとすぐにExcelファイルの内容が表示されます。
この画面上で直接編集もできるので、プロジェクトの進捗状況やタスクの追加などをスピーディーに行えます。
なお、こんな風にタブごとのチャットも作れるようです。
OneNoteで議事録をつける
タブには、Office365で提供されているノート共有アプリのOneNoteも貼り付けられます。OneNoteではこの画像のように「目次」みたいなものを付けられるので、ミーティングごとに議事メモなどをつけるのにぴったりです。
ただ、タブを切り替えるたびに再読み込みするため、若干動作のモタつきを感じます。ここは改善してほしいところです。
OneNoteでは遅いという場合、Wikiというものも使えるようです。こちらはTeams内だけで使える簡易メモのようなものです。
PowerAppsアプリを貼り付けてTeams上から使う
PowerAppsについては、このブログでも何度か取り上げています。簡単に言うと、「業務用アプリをプログラミングなしでさくっと作れちゃう」サービスです。PowerAppsで作ったアプリもタブに貼り付けられるため、わざわざPowerAppsを開かなくてもTeamsからすぐにアプリへアクセスし、利用できます。
ただし、PowerAppsも開くたびに再読み込みするため、若干もたつきます。
何でもいいから使っているウェブサービスを貼り付ける(例:Googleカレンダー)
最後に、タブ機能のすごいところは「ウェブサイト」を貼り付けられることです。ブラウザで表示できるサイトは何でも貼り付けられます。私の職場では、Office365を使えるものの、カレンダー機能が使えないという謎の仕様になっています。なので仕方なくGoogleカレンダーを使っているのですが、これをそのままタブに貼り付けられます。
まず、新規タブを作り、「ウェブサイト」を選択します。そして、GoogleカレンダーのURLを貼り付けます。
これで完了!1度ログインすれば、あとは常にカレンダーが表示されるようになります。
カレンダーを見るために、わざわざブラウザーを立ち上げる必要はありません。
Googleカレンダー以外にも、ウェブサイトなら何でも貼り付けられます。ブラウザで動作するチャットサービス(Chatworkとか)も貼り付けられます。チャットの中にチャットがあるという、奇妙な状況まで作り出せてしまいます。
まとめ
今回はTeamsの「タブ」機能を紹介しました。他のチャットアプリにありそうで無かった、とても優れた機能だと思います。Slackのパクリなんて思ってごめんなさい、Microsoftさん。より便利にするために、タブを切り替えるたびに毎回再読み込みするのを、何とか改善してほしいなあと願います。
この辺の本が参考になりそうです。
1 コメント so far
第二弾を拝見してからこちらに来ました。
まちがいなく Teams はスラックのパクリです(笑)でも MS はパクったり買収したりした二番手、三番手のソフトをトップブランドにしてきましたから、今後のユーザーインターフェースに期待しています。
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