ひと昔前は、見栄えの良いホームページ(ウェブサイト)を作ろうと思ったら、デザインを勉強したりHTMLやCSSといったコードを書けるようになる事が必要でした。
しかし、いまは違います。「簡単に美しいウェブサイトが作れる系」サービスがいくつも登場し、専門知識やセンスがなくても簡単に綺麗なウェブサイトが作れるようになりました。
日本で有名なのは、次のようなサービスでしょう。
今回は、主にロシア向けに展開されている「簡単に美しいウェブサイトが作れる系」サービス、Tilda(Tilda Publishing)を紹介します。
Tildaとは
Tildaは、ロシア出身のデザイナー、ニキータ・オブホフ氏が立ち上げたサービスです。НИКИТА ОБУХОВ
オブホフ氏はロシア出身ですが、Tildaのオフィスがどこにあるのか、はっきりした情報がありません。Tilda公式Twitterの所在地はLondonになっています。このため、「ロシア発?」と一応はてなを付けておきました。
URLはTilda.ccとなっており、日本からアクセスすると、ひとまずロシア語のページへ飛ばされます。
英語でのページはこちらです。
英語でも十分にサービスを使えるようにはなっていますが、ロシアの大手検索エンジンYandexの決済サービスが使えるなど、基本的にはロシア重視のサービスになっています。
Tildaの特徴
「簡単に美しいウェブサイトが作れる系」サービスの特徴として、コードの事が全く分からなくてもサイトを作れる、基本機能は無料、テンプレートが豊富にある、スマホ対応している、などがありますが、これはTildaにも共通です。この他に、Tildaのサービスの紹介を見て、面白いな〜と思った特徴を挙げてみます。
基本的に1カラムのインパクト重視デザイン
デザインテンプレートはこちらから見れます。なかなかスタイリッシュなデザインだと思います。デザインの構成は1カラム、つまりサイドバーなどが付かないデザインになっています。画像を画面いっぱいに大胆に使い、印象的なページに仕上がるようなテンプレートが豊富です。
オンライン・ストアが簡単に作れる
決済サービスと連携し、オンラインストアが作れます。Paypal、Stripeと連携でき、ロシア向けではさらにЯндекс Деньги(ヤンデックス・ジェンギ)という決済サービスとも連携できます。外部サービスとの連携が多い
訪問者とのコミュニケーションに使える外部サービスとの連携が豊富です。フォームサービスではGoogle Form、Typeform、チャットサービスではSlack、Telegramといった有名どころと連携ができます。ソースコードをエクスポートできる
これはちょっと驚きです。Tildaで作ったページのソースコード(プログラム)をファイルとして出力してダウンロードできるようです。このファイルを別のサーバーへアップロードすれば、そのままTildaで作ったサイトをコピーする事ができます。これのどこが驚きかというと、例えば誰かから「ホームページ作って」と頼まれた時に、Tildaで作ってエクスポートし、そのファイルをちょっといじれば完成してしまう、という事も可能になってしまうのです。え、いいの?という感じです。他の類似サービスではあまり無い機能な気がします。
料金
基本無料ですが、料金プランがあります。無料
- 1サイト、50ページ、50MBまで
- Key blocks collection使用
パーソナルプラン:10ドル/月(年間払いの場合)
- 1サイト、500ページ、1GBまで
- Full blocks collection利用 可能
- 独自ドメインほか全ての機能を利用可
ビジネスプラン:20ドル/月(年間払いの場合)
- 5サイト、各サイト500ページ、1GBまで
その他、パーソナルプランではフルの機能を使え、ビジネスプランではサイト数が増やせる、という棲み分けになっています。
使ってみよう
それでは恒例・・・使ってみましょう!まず、登録が必要です。英語ページへは、ロシア語ページの最下部のリンクから飛べます。
・・・が、せっかくなのでロシア語ページから登録してみましょう。
まず、右上の黒い四角Регистрацияが「Register」という意味なので、クリックします。
この画面に、ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力します。
そして下のボタンを押します。
すると、すぐに管理画面へ飛びます。最近よくある、メール認証は不要です。しかし、この管理画面・・・うわ!ロシア語じゃん!でも安心。左上のメニューПрофиль(Profile)から、言語の変更ができます。
Languageを、Englishに変更します。
これで英語メニューになりました!
そのあとは、割と直感で操作できると思います。まず、テンプレートを選びます。テンプレートのカテゴリは、大きく「Business」「Editorial」「Cover page」と分かれていますが、今回は「Editorial」を選択します。
使いたいテンプレートを見つけたら、Createを押します。すると編集画面になるので、あとは好きなように編集しましょう!
まとめ
以上、ロシア発「簡単に美しいウェブサイトが作れる系」サービス、Tildaを紹介しました。実際のページ、編集画面とも非常にスタイリッシュなデザインで、操作性も悪く無いと思われます。ロシア向けサービスとの連携があるため、例えばロシア向けにスモールビジネスを行いたい場合などは良いかもしれません。
難点として、この手のデザインは、日本語テキストを使うとどうも見栄えが悪くなってしまいます。また、Tildaは世界的にそれほどメジャーなサービスとも思え無いため、ある日突然サービス終了、なんて事もあり得ます。
それは承知の上で、短期間で印象的なウェブサイト(特に海外、外国人向け)を低コストで作りたい場合、選択肢に加えてもいいのではと思います。
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